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2019年03月03日|お知らせ



社会民主主義と新自由主義のメモ。

午前6時30分起床。浅草は久しぶりの晴れ。自分のための備忘録として、アンソニー・ギデンズ:『第三の道―効率と公正の新たな同盟』:p26-27 から引用して、社会民主主義と新自由主義の対比表を書いておくことにした。

第三の道?ブッシュJr.の時代のアメリカ

  1. 市場原理主義
  2. 神懸かり
  3. 軍国主義

from 福島清彦:SAPIO 2008.11.12:p93

ブッシュJr.の時代のアメリカ が、福島さんの指摘の通りだとすれば、今のアメリカは、この3つの特徴の悪い面が全て出ている、ということだろう。

オバマのアメリカは、特にその経済政策で、大幅な修正を余儀なくされるのは当然なわけで、だとすればそれは、何処をめざすのだろうか、「第三の道」なのだろうか、では「第三の道」とはなんだろうか、という興味の再発。

社会民主主義と新自由主義

古典的社会民主主義(旧左派) 新自由主義(新右派=サッチャリズム)

社会生活や経済生活への広範な国家の関与

できるだけ小さな政府

市民社会よりも国家が優位

自律的な市民社会

集産主義(collectivism)

伝統的なナショナリズム

ケインズ主義的需要管理と協同組合主義(corporatism)

市場原理主義

市場の役割は限定的、すなわち混合経済
あるいは社会的経済

市場原理主義

完全雇用

他の市場並みに労働市場の需給のをバランスさせる

強固な平等主義

不平等の容認

完ぺきな福祉国家
すなわち「ゆりかごから墓場まで」市民を保護

セーフティネット(安全網)としての福祉国家

単線的な近代化

単線的な近代化

環境保全への無関心

環境保全への無関心

国際主義

国際秩序についての現実主義的理解

二極対立の世界を前提に据える

二極対立の世界を前提に据える

この表は、いってみれば極端と極端の対立なわけで、今は、時代の潮流として、表後半にある3項目(旧左派と新右派の対立項目ではないもの)

  • 単線的な近代化
  • 環境保全への無関心
  • 二極対立の世界を前提に据える

の修正は不可避である。つまり、市場原理主義への反省は必至だが、だからといって、単純に社会民主主義化するわけはない。

Written by 桃知利男のプロフィール : 2008年11月13日 11:17: Newer : Older

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