西谷食堂のカツライス
西谷食堂のカツライス 700円


午前5時50分起床。岩見沢はくもり。二日酔いではないのだが体調が悪い。ここのところ胃の具合がよくないのだが、そんな胃の調子なら、止めておけばいいのに、昨日の昼餉ランチは、岩見沢の駅前食堂である西谷食堂でカツライスを食べた。脂ものである。

昨日の西谷食堂は大変に混んでいて、岩見沢では珍しい相席だった。浅草的にはそれは普通のことなのだが、相席で飯をわしわしと食うのが大衆食堂のほんとの醍醐味である。いろんな人、いろんな匂い、タバコの煙である。

それは快適ではないけれど人間の実社会の縮図である。99倍の楽しさと100倍の鬱陶しさ、鬱陶しさこそが人を育てる。江弘毅流に云えば、それは「街の学校」なのである。教育を語るならまず子供を大衆食堂へ連れて行けなのである。ファミレスやファストフードの合理性は年に2回でよろしい。

あたしとご一緒(相席)だった婆さんは、病院帰りか、大量の薬が入った袋をテーブルの上に置き、親子丼を食べていた。タバコをやる婆さんで、鼻から吹き出る煙が頼もしい。

西谷食堂のメニューあたしはメニューを見渡し、カツライスというメニューが気になったのでそれを頼んでみた。

あたしの生活圏にはカツライスというメニューはない。あるとすればトンカツ定食なわけで、出てきたものもトンカツ定食である。しかし名指しは店が勝手にきめていいのであって、トンカツ定食がカツライスでもぜんぜんいいのである。

しかしこれは考えると不思議な値付けなのだ。例えばカツカレーなら、ライスの上にカツが乗っていて、その上にカレーがかけてあって同じ700円である。カツライスと比べるとカレー分がどこかにいってしまっている。

カツ丼なら、玉ネギと玉子を入れて煮込んであって650円である。材料は多いのにである。もちろんこの比較は同じカツを使っているというのが前提なんだけれども、それは大衆食堂が単純な交換の原理でできていないことの表徴なのかもしれない。

西谷食堂
岩見沢市2条西4丁目
0126-22-0415
西谷食堂

西谷食堂