毛蟹 毛蟹
オホーツクの毛蟹 from 西村さん by wey 河井商店(紋別郡湧別町栄町:01586‐5-2015)


今年も西村さんからオホーツクの毛蟹が届いた。流氷の下に身を隠し、プランクトンやら小魚をばくばくと食べ続け、でっぷりと味噌を蓄えた毛蟹は北の海がもたらす純生産だ。※1

なぜにオホーツクの毛蟹がうまいのかといえば、育ってきた環境が違うから好き嫌いは否めないからであり、つまり毛蟹が食べているものが違うのである。オホーツクの海(流氷の下)には世界で一番うまい蟹の餌がある。

毛蟹の身とミソを混ぜ合わせるその世界で一番うまい餌を食べる蟹は当然に世界で一番うまい蟹になるのであり、そんな毛蟹を漁が解禁された早々(流氷が離岸した早々)にいただけることは、西村さんと河井商店さんとオホーツクの海のおかげなのであり、北に向かって頭を垂れ、感謝の意を表しながら、あたしはいつも通り蟹の身とミソを混ぜ合わせる。

手巻き寿司

それを手巻き寿司で食べる。※2

これが最高にいけてる毛蟹の食仕方だ。

 毛蟹を手巻き寿司で食べる。
毛蟹を手巻き寿司で食べる

アレンジ―かにみそマヨネーズ with アボガド

かにみそマヨネーズ with アボガド
かにみそマヨネーズ with アボガド

今回のアレンジはアボガドをつかった酒肴。蟹味噌と身に、マヨネーズ、醤油、ねりわさび、それに小さく切ったアボガドを加えて混ぜ合わせたもの。どう考えても不味いわけはないという鉄板レシピである。

これは燗酒というよりは冷や酒にぴったしの酒肴となる。でもビールじゃだめ。昨日は暑いぐらいの陽気だったわけで、こういうもので呑む冷や酒はたまらないのだわ。ということで午前3時30分起床。浅草は曇り。

※注記

  1. ただこの「純生産」はほぼ「純粋贈与」であり自然からの恵みである。だから人間が自然を世話して育てるというよりも、できるかぎり人間は余計なことをしない方が毛蟹の育成にはよろしいわけで、つまり漁場を荒らさないこと。乱獲してしまわないことこそが贈与となる。それは農業とはあきらかに違う贈与のけいたいであり、このあたりが狩猟系の方々の自然観を形成しているものなのだろう。
  2. 「毛蟹 手巻き寿司」でのサイト内検索結果 参照。毛蟹といえば、あたしは間違いなくこうして食べている。
    海苔は四分の一の大きさだし酢飯は少なめ、具の量も少なくし一口で食えるようにつくる。私は太巻き以外はでかい寿司は嫌いなのだ。よくTVに出てくるおにぎりのような寿司ややたらとでかいネタの寿司を見ると虫唾が走る。そんなもので喜んでいるやつをみると馬鹿かと思う。年寄りになったせいかね。w from 毛蟹を使ったこのシンプルな手巻き寿司がうまい!