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坂本龍馬

黒鉄ヒロシ
1997年12月22日
PHP研究所
1429円+税


午前7時起床。浅草は小雨。鉄蔵さんから先日墨田3丁目の玉の園で夕餉にした際本を借りたのだ。黒鉄ヒロシ氏著作の『坂本龍馬』で、勿論漫画である。

あたしは坂本龍馬に対して特別な愛情を抱いていない人間であるが、これは高校時代の歴史の先生の成せる技だと思っている。

授業は弥生時代までで終わっている。

だからその後は自分で勉強しなくてはならず、かと言ってほとんど勉強等したことがないものだから、坂本龍馬と言えば名前は知っているけれど、何をした人、なのである。

一方、黒鉄ヒロシ氏自身が高知出身であり、龍馬ファンということもあり、並々ならぬ龍馬への敬慕、親近感をひしひしと感じる。ちゃんと龍馬が何をしたかを知っているのだ。それはあたしのような江戸末期から明治音痴には、羨ましくもあり素晴らしことである。

そんな著者が書いた坂本龍馬である。すべてが英雄伝となっている。行き過ぎの感も無くはないが、まあいいではないか、と言いたくなるような、そんな作品である。