源平団子
源平団子


午前6時30分起床。浅草はくもり。都知事選は石原さんの4選となった。東京都という巨大老人都市にふさわしい人選だろう(そういうあたしも52才である)。そして今日は震災から1ヶ月目の朝だ。

源平団子

福島県郡山市から源平団子をいただいた。これは以前にも書いたように、開成山公園にある源平旅館がつくる花見団子だが、今年はまだ桜の花には早いだろうし、そもそも花見団子なんて震災の影響でどうか、と思っていたが、それでも律儀にあたしの家にやってきてくれたのだ。

それこそ発病前なら、「大好物で癖になる食べ物である」、と喜んで食しただろうが、残念ながら今回は2個だけを拾うようにして食べた(たった2個である)。それでも「旨い」、と思うこの心境は一体何なのだろう。

団子は何時ものように、長いものをただぶつぶつと切ったものだが、これは直ぐに堅くなる癖がある。ただこの団子がどこの団子よりも凄いのは餡の案配で、箱一面を埋め尽くすその様相なのである。一睡の余地もないその様をみて、これは凄いな、と思う。

郡山は歴史もどこかに埋もれてしまい、事故の影響で福島第一原発の放射線量はいつでも少しばかり多いし、街は全然「街的」からは程遠いけれど、源平団子がある限りは「街」は大丈夫だ、と思う。新幹線が通い始めたら一度行ってこようか、と思う。

源平団子