笹団子笹団子


笹団子

午前5時10分起床。浅草はくもり。新潟からもらった笹団子は、実はあたしが食べられないものの代表で、最後に残ったひとつを、結局、食べずに見送ったのだ。だから、あたしは感想を一言もかけないままに、まさに、さよならしたのだが、笹団子のおいしさを、いったい誰に伝えようとして、文章を書き始めたのだろうか、と思う。

笹団子は、(あたしの中では)郡山市から西に向かって行くほどに色が濃くなる。だから、新潟はその極地のようなもので、色が極端に濃く、そして味も濃くなっている。そんな色を見ているだけで、あたしの口の中は、よだれであふれそうになるのだが、やっぱり食べられないものは食べられないのであり、あーさよならなのだ。

笹団子