安倍首相:「職を賭す」…自衛隊の給油活動継続問題で MSN毎日インタラクティブ
【シドニー川上克己】アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議出席のためオーストラリアを訪問中の安倍晋三首相は9日夕(日本時間同)、シドニー市内で内外記者会見を開いた。11月1日に期限切れのテロ対策特別措置法の延長問題に絡んで「自衛隊の補給活動を継続していくための法案を国会に提出し、成立を果たさなければならない。そのために全力を尽くし、職を賭していく。職責にしがみつくということはない」と明言し、10日召集の臨時国会で自衛隊の活動継続が果たせなかった場合には、退陣する意向を強く示唆した。
とする【賭する】
(他サ)失敗したら無くしても構わないという覚悟を決めて、その事に全力を傾ける。
用例・作例
生命を―
国運を―
Shin Meikai Kokugo Dictionary, 5th edition (C) Sanseido Co., Ltd. 1972,1974,1981,1989,1997
これが、参院選で惨敗しても退陣しなかった安倍さんの「骰子一擲」なのか、と思うと、なにか釈然としない。
骰子一擲いかで偶然を破棄すべき
(ステファヌ・マラルメ:「骰子一擲」)
この一擲を決断させたのは、麻生さんの楽天さか、それとも安倍さんの口実か。
とにもかくにも、賽は投げられてしまった。
偶然を破棄するどころか、偶然に賭けるようにしてだ。
このサイコロは、どう転がるのだろうか。
追記
結局これは賭けじゃなかった。ただの悲痛な叫びだった。
安倍さんは骰子の一擲を諦めてしまった。
「安倍首相が辞意――自力と他力。」(2007年9月12日)