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2019年03月03日|お知らせ



欝の時代に治療薬として公共事業が使えないのはなぜだろうか―南九州三県合同建設業IT化研修会から。

午前7時起床。浅草は晴れ。今朝は 南九州三県合同研修会のつづきを書こう。

「欝」の時代である。欝の原因は簡単で、それは政策的なものだ。

自民党は小泉さんの時代から公共事業を約8兆円削減し、補助金や交付税も合わせると10兆円程、地域や国民を潤すべきものを削減してしまった。

それは経済的なパトリ(依って立つ地面)の喪失であり、地方は自信満々で生きてきた自尊心を否定された引篭もり青年のようなものだ。(それに取って代わる本当のパトリも壊れてしまっている)。

そして公共事業には、「ばらまき」というタグ付けがされてしまっている。

そのことで、公共事業はいまやババ抜きのババなのであり、面と向かって公共事業の復活を自民党も民主党も言えない。

「欝」治療としての地域再生は、イノベーション一本やりで、治療薬としてしての公共事業はそこにはない。

建設業の農業への転向もその文脈(イノベーション)で語られている。

しかし地域産品にのみたよる地域再生は、とっくに破綻していることを認めなくてはならないだろう。(本当にうまくいっている所等あるのだろうか)。

例えば財政破綻した夕張市である。

夕張には他に真似の出来ない地域特産品としての夕張メロンがある。しかし、夕張メロンで夕張市は再生するのだろうか。

たぶん、日本中(大都市部を除けば)みんなこんな按配なのである。だから欝なのだ。

そこで小沢民主党は、ある発明(というか発見)をした。

それが、全販売農家への所得保障制度としての「負の所得税」である。

民主党は農業のみならず、年金、子育て等、15兆3000億円を国民に渡すという逆転の発想で、参議院選挙で圧勝した。

しかしそこにも公共事業はない。(財源の問題を言うのなら、民主党の「負の所得税」政策より公共事業の方が遥かに安く済むだろうに)。

それはなぜだろうか。

問題は、公共事業に付けられた「ばらまき」というタグなのである。(この「名指し」の呪縛性は魔術的でさえある)。

ではなぜ、そのタグを自民党も民主党も、そして当事者である我々地場の建設業は外すことができないでいるのだろうか。

もちろん、民主党より有利であるために、福田内閣が成すべき仕事は、このタグを外すための発明であることは言うまでもない。(その意味で私は福田内閣を支持している)。

では我々はそれを座して待つだけなのだろうか。

そんなことはない。

タグを外すための発明は、我々地場の建設業の行動がなくては出来るはずもないのである。(つづく)

Written by 桃知利男のプロフィール : 2007年10月07日 11:13: Newer : Older

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