ハンバーグセットハンバーグセット


リスボン

午前7時5分起床。浅草はくもり。リスボンは改築をしてからは初めて行ったのだが、月曜日の12時40分、入れば客はだれもいない。浅草の店々で散々昼餉をとって来たあたしだが、客が居ないのは初めてである。腹の中で「あーリスボンもついに駄目かね」、と思う。

あたしは気を取り直してハンバーグセットを頼んだのだが、静かな店内、というか何も音がしない店内は、今まで想像もしたことがなかった寂しさだ。ハンバーグが出てくるまでの時間の長いこと。せいぜい10分位だろうが、いや「針の筵」とはこういうことをいうのだろうな、と思う(ちがうか)。

チャップスイハンバーグは取り立てて書くことのない味で、ご飯を食べないあたしにとっては量は全然足りない。だが、一緒に付いてきたチャップスイだけは○でもつけてやろうか、と思ったのだ。

昔よりも全然味うまい。最も多く、味が良くなたとはいえ、チャップスイは野菜の屑を煮たものである。昔より、その量が増え、ちょっとばかし塩味がついただけの話ではある。

しかし、その屑が素晴らしい、と思える。そんな風に思えることが、このリスボンの良さなのかもしれない。以前からたまにおとづれては、「もう二度と行かない」、と何度思ったことか。

しかし二度と行かない、と云っても、一年も経つとまた行くのである。そして行く度に「もう行かない」、と思う。その「もう行かない」は、行く度に感じるのだが、一年もすると又行くのである。

一年後にあることがすごいことなのだが、相手はなんといってもリスボンなのだ。繰り返してやってくるこの不思議な思いは、いったいなんなのだろう、と思うのだ。浅草でランチ][浅草グルメマップ]

品書き 品書き

リスボン
東京都台東区浅草1丁目25-18
03-3841-3663

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