ぼっかけ蕎麦(中)ぼっかけ蕎麦(中)


ぼっかけ蕎麦(中)

午前5時30分起床。浅草はくもり。この日の昼餉ランチは(あたし的には)念願だった「BUSAIKU(ブサイク)」に行ったのだ。場所は墨田区役所から歩いて5分程離れた処だが、この日は「BUSAIKU」に行くと決めて11時30分から昼休みをとった。この「ブサイク」は豚蕎麦で有名な処なのだが、店に入って席に座ると「今週の限定おすすめ蕎麦」として「ぼっかけ蕎麦」があった。

あたしは初めて聞くその名前(言葉)に釘付けになってしまったのだ。「ぼっかけ」とはなんだ、である。「ぼっかけ」とは牛筋とこんにゃくを甘辛く煮込んだもの、との事だが迷わずこれを頼んだのだ。それも大、中、小とサイズ分けされている中から味見とばかりに中をである。蕎麦は太く黒い蕎麦である。茹で時間に6分程かかるらしいが、すなわち暫く待たなくてはならないのだ。この暫く待つ時間が立ち喰い蕎麦を食べてる身には長いのだ。

その長い時間が過ぎれば、ようやく「ぼっかけ蕎麦(中)」がテーブルに登場である。一見するとまるでラーメンのような風貌である。汁の表面に浮かぶ脂の層が食欲をそそるではないか。香りもラーメンだ。さらにはレンゲまで付いている。しかし、麺は蕎麦なのだ。中華そばではなく日本蕎麦なのである。蕎麦はやや堅くかしこまっているし、天かすまで付いている。その蕎麦を手繰れば太い蕎麦を食っている感じがひしひしと伝わる。蕎麦を手繰っている、という感覚からは程遠いのだがムシャムシャとしてうまいのだ。

そして黒い汁である。これはズバリ云って「甘い」。「甘い」は「うまい」なのだが、汁の中を探すとコンニャクと牛筋がでてくる。そのどちらも予想通り甘くて柔らかい。この味はなかなかイケているな、と関心した。そして黒い醤油の色が太い蕎麦ともよくあうのであるが、しかし糖尿病患者には要注意である。一つ分かった事なのだが、なぜ夜に「ブサイク」がないのかがはっきりしたのだ。あたしは殆ど夜に「ブサイク」」を探していたのだが、なんと夜は「日和」と云う店であることを知ったのである。いや、行ってみることの大切さを改めて知らされたのである。[浅草でランチ

BUSAIKU(ブサイク)

ブサイク(BUSAIKU)
東京都墨田区吾妻橋1-6-5