第1章 本書の立場 一覧

中小建設業のIT化=環境×原理

本書は、中小建設業がおこなうIT化を、経営の制度・慣行としてとらえています。これは当たり前の認識なのですが、この事実を忘れたIT化論が大手を振って跋扈(ばっこ)しているところに、「中小建設業のIT化」が遅れている原因があると考えるのです。

伊丹敬之は、経営の制度・慣行を考えるとき、それが「制度・慣行=環境×原理」という方程式で表されるとしています。(伊丹敬之,『経営の未来を見誤るな―デジタル人本主義への道』,日本経済新聞社,2000)

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金魚論と本書の立場

本書は地場型中小建設業のIT化について書かかれたものです。本書では地場型中小建設業という言葉を、公共工事依存のローカル色の強い中小建設業という意味で用いますが、本書がIT化の対象として想定している中小建設業とはこの地場型中小建設業のことです。

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