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2007年07月02日(月) 

「アンビリバボー!」醤油の材料に頭髪?食品加工の驚くべき実態―中国、という記事。

「アンビリバボー!」醤油の材料に頭髪?食品加工の驚くべき実態―中国 Yahoo!ニュース - Record China

2007年6月30日、中国の食品監督部門が行なった一斉調査で、180か所の食品加工工場に重大な違法行為があったとして、工場閉鎖命令が出された、と海外メディアが報道した。/これらの工場では、中国では使用が禁止されている添加物や化学薬品を使用しており、菓子や粉ミルク、海産物、調味料などから有害物質が検出されている。【 その他の写真はこちら

とてもにわかには信じられないことだが、香港の食品分析機関によると、ある工場では大豆の代わりに人間の頭髪を使って醤油を生産していたという。この頭髪醤油、味は大豆醤油と変わらないそうだが、人間の頭髪には鉛をはじめとする有害な重金属が含まれており、これを摂取することは人体に重大な危険を及ぼすと警告している。/このようにでたらめな食品加工工場が実際に多数存在することについて、グリーンピース北京支部の関係者は食品監督部門と業者との癒着が原因だと語り、役人の腐敗を正さなければ食の安全は守れないと指摘している。(翻訳・編集/本郷智子)

爆食経済

中国はグローバル経済圏との接続により、産業化に成功し、まもなく世界最大の消費大国になろうとしている。それを指して『中国爆食経済』と呼んだりしているのだが、食糧に関していえば、中国は輸出国から輸入国に転じている。

その消費の伸びは我々にも大きな影響を及ぼしつつあって、最近では水産物の買い負け『水産白書』(2006年)で指摘されていたのは記憶に新しい。

しかしだ、まさか人間の髪の毛まで醤油にしてしまうとは思わなかった――醤油になるのも知らなかった。w

中国産の食品に対する安全性は、つい最近「禁止薬品含有で中国産魚5種類差し止め 米FDA 」というのもあったりして、地に落ちている感がある。

目的と理念(哲学)がなくても、なんとかなっちゃう環境(社会)では、コンプライアンスも法令遵守もないのだろうな、と思う(あの食品会社も似たようなものか)のだが、そんな隣国が今の日本の経済成長(グローバル経済圏に接続している方々だけ、だけれども)を支えていたり、消費大国米国の消費を支えていたりで、経済は確かにグローバルに動いている――だからこそ目的と理念(哲学)の必要性は強調されるのだけれどもね。

ネオリベ化

そして気になるのがお決まりのフレーズだ。『グリーンピース北京支部の関係者は食品監督部門と業者との癒着が原因だと語り、役人の腐敗を正さなければ食の安全は守れないと指摘している』。

中国の産業化は、共産党一党独裁を温存しながら新自由主義(ネオリベラリズム)を導入した開発主義(産業政策)的なものだけれども、今回のようなことを繰り返しながら、ネオリベは遅かれ早かれ、中国共産党一党独裁を解体することになるのだろうな、と思う――それは日本がかつて歩んできた道とよく似ている。

投稿者 momo : 2007年07月02日 14:17 : Newer : Older

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