午前7時起床。浅草は鉛色の曇り。寒い日である。お昼から浅草寺で今日まで開催されている羽子板市へ出かける。裏浅草在住の私は浅草寺の裏側から境内に入るのだが、境内の裏では、これも恒例のガサ市が開かれている。
ガサ市では、正月飾りを売っている店が並ぶのだが、それはいつものようにのんびりした風景であって、たぶん賑やかであるだろう、表の羽子板市とは対極を成していることで、師走の浅草の後戸的イベントなのだろな、と思う。華やかさはないけれども、浅草の風景の中でも私の好きな風景のひとつである。
羽子板の店も、テキヤの出店も、少ない。人出もも少ない。爺と婆しかいない(ウェークディの真昼間だから仕方がないか)。
しかし、ん~、なんだろうな、と思う。諸物価高騰の折、庶民の財布は、羽子板どころじゃないのかもしれないな、と。責任者出て来いである。
それから浅草松屋に寄って用事をたし、ぐるりと浅草1丁目2丁目を散歩して帰る途中、六区の入り口で第4回凌雲閣の日記念イベントというのに出くわした。
1890年(明治23年)12月19日に凌雲閣は開業したらしい。凌雲閣は私にとっては伝説でしかないが、それがあった場所は現在はパチンコ屋だ(写真の背景)。たぶんこれは、そのパチンコ屋の主催イベントかなとは思うが、私の知らない歌手の歌う歌にあわせて爺さんが踊っている(写真左下)のを見ると、ああ、浅草らしいよな、と。しかしその爺さんも主催者側スタッフによって排除されると、なんとなく興醒めになってしまい、私は自宅に踵を返した。
Comments [3]
No.1うどん星人二合さん
先日いった際に浅草寺裏の駐車場で店の骨組の準備をしていました。
羽子板市かな、いよいよ年末だなぁ...と感じました。
凌雲閣、ピサの斜塔のように傾きつつも、なんとか残っていたら、それもまた一興だったでしょうね。
No.2momoさん
>うどん星人二合さん
昨晩はお疲れ様でした。
浅草は変化しないようで変化の激しい街だと思います。
5年後なんて想像もつきませんわ。
でも繰り返しやってくる季節の行事だけは変わらないんですよね。それは凄い事だと、思っております。
No.3うどん星人二合さん
昨夜はどうもありがとうございました。
お伺いする前に、オキマリの浅草寺さんにお詣りし、羽子板市はやっているかな,,と思ったら、残念なことに昨日までだったようです。
私のように浅草の地元に住んでいなくても、季節になれば
羽子板市、ガサ市、ホオズキ市、三社祭、植木市... が浅草であるな、と思い出すのは浅草の存在のすごいところですね。