午前7時起床。浅草は晴れ。あたしは筋子好きである。どのぐらい好きかといえばアメ横に筋子買出しのために月に1回は出かけていて、いつでも筋子が出てくる体制(備蓄という)がないと心が寂しく星一徹よろしくちゃぶ台をひっくり返しそうになるぐらいに好きなのである。もっともうちにはちゃぶ台はないし(引越しする前はあったのよ)、仮にちゃぶ台があったところでそんなことをすれば、かみさんに後始末は自分でやれ、と冷たくあしらわれるのがオチなのでできやしないけれど。w
今うちには究極の筋子がふたつあって(つまり二強だな)それはそれは幸せな時を過ごさせていただいている。私のこころは満ち足りていて朝が来るのが待ち遠しい。朝が来るのが待ち遠しいなどという感覚は小学生の頃以来でありその頃は寝る前には腹をすかしていて、ああ早く朝御飯にならないかな、なんて思いながら布団にもぐったものだ。もっとも餓鬼の頃はなに食ってもうまかったのだし年中腹をすかしていた。
今朝の朝餉は筋子二強のひとつ「ひとくち手まり筋子」を炊き立てのご飯にのせて食べた。(もうひとつの方もお話にならないぐらいすごいので近日中にご紹介させていただこう)。だれがなんと言おうが私には筋子と炊き立てのご飯の組み合わせ以上の朝餉はないのであるが、さらにダメ押しのようにこれを韓国のりで巻いてしまうのはたまらない。馬鹿にテポデン、ババアにヨンさまである。
この「ひとくち手まり筋子」は砂子さんからいただいたもので、札幌の佐藤水産製。最初から一口大にちぎってから漬け込んであるのが特徴で潰れがなくドリップは皆無。さらに小さな塊を漬けるのでその塩加減が絶妙なのだな。私がアメ横から調達してくるものとはモノが違う。
心配事と言えば、こんなものを食っちまったら身体に〈いいのか/わるいのか〉というような俗物的問題ではなく、これも食べてしまったらなくなってしまうんだろうな、という実にくだらないもっと俗物的且つ哲学的なことなのだ。ああ筋子のコルヌコピアがほしい。
Comments [6]
No.1ryogoさん
佐藤水産の「ひとくち手まり筋子」は
われら北海道人でもめったに手にいや
口に入りませんよ。
千歳空港で売っている(今は無いかも)
佐藤水産の「ジャンボおにぎり」も抜群に
美味しく、私が本州等に出張した時、家族は
みんな「お土産はジャンボおにぎり!」と言われる
程です。
あと、師匠!
今度塩分の強い筋子が手に入ったら、それを酒粕
に漬けて(ガーゼ等で筋子を酒粕ではさんで漬ける)
食べてみて下さい。
あっ!!北海道は筋子の本場ですね!
いい物があったら送ります。
No.2お嬢さん
>ひとくち手まり筋子
とある雑誌で生地を見つけて
デジカメで写真写してネットで調べまでしたのに
まだ注文していないんですが
一度お取り寄せしてみたい1品です。
No.3まにあ・1号さん
わははは!
そうか、「コルヌコピア」という言葉の正しい使い方!
ウケどころが違うのでしょうが、なぜか、ここ馬鹿ウケです。
No.4momoさん
>ryogoさん
もうひとつの方も佐藤さんなのですが、こちらは函館のマルミ佐藤商店のもので奈良会長からいただきました。それは大晦日の夕餉もしくは正月元旦の朝餉に思い切りうまい米で食ってやろうか、と考えています。すさまじく美しい筋子です。北海道の筋子は凄いですね。香りが違いますよ。
No.5momoさん
>お嬢さん
東京から西ではあまり筋子ってメジャーじゃないんですよね。それは鮭文化圏じゃないので当然なのですが、ご飯と筋子の組み合わせは凄いですよ。ryogoさんも書いておられましたが、おにぎりがじつはトドメです。それも朝握って昼に食う筋子のおにぎり。これ以上うまいおにぎりはありませんわ。
No.6momoさん
>まにあ・1号さん
いいところに気がつきましたね。(笑)
ブログのような短いテクストを書いていて一番注意しているのが「下げ」ですわ。つまり文の結び。
ここに何をもってこれるのかはテクストの流れで決まるわけで、ある意味、テクスト全体を反映しているのが結びの一文なんでしょうね。つまり〆を決めたくて流れをつくりながら書いていると。今回はこれしかないということでコルヌコピアを持ち出していますね。