七味とうがらし煎餅。(信州善光寺大門町 八幡屋礒五郎)
+七味とうがらし
あたしは辛いモノが苦手である。「激辛」などというコピーは、あたしの辞書では、「危険、近寄るべからず」と読むのであって、それは身の危険への警告なのであり、絶対に近寄らないことにしている。
……が、家人が好きなのだ。
この煎餅は、新年会のビンゴ大会で、家人があてた長野は宮澤さんご提供の「危険、近寄るべからず」である。
以前いただいたのは「激辛」だったので、同じものかとビビッていた。
しかし、説明書きを読めば、《信州長野善光寺大門町『八幡屋礒五郎』のこだわり七味中辛を使用した本格七味堅焼き煎餅です。》となっている。
「中辛の七味ね、それだったら、うどんや蕎麦にもかけるしね、これならあたしでも食えるかも」と食べてみたのは、チャレンジでもなんでもなく食い意地である。
そしたら、ふつうに食えたのだわ。
あたしの舌が馬鹿になった可能性もなきにしもあらずだが、七味唐辛子だからだろう、辛さ一辺倒ではない。(以前いただいたものは、真っ赤な姿をみただけで、あたしは食べれなかったので、比較はできないけれども)。
たとえるなら、「タンドリーチキン」である。
これならあたしにも大丈夫。安心してバリボリとやることにした。
興味深いのは、善光寺の七味(八幡屋礒五郎)であって、浅草寺にはやげん堀があるし(元々は両国だけれども)、京都の清水さんにも七味屋がある。
いわゆる門前で、七味を売る、っていうのはなにか意味があるのかね、と思って調べたら、こんなのを見つけた。
現在、東京・浅草寺門前「やげん堀」、京都・清水寺門前「七味家」、長野・善光寺門前「八幡屋礒五郎」などのオーソドックスなものの
ほか、新潟・上越のかんずりなど七味から発展した調味料も存 在する。なお、やげん堀・七味家 ・八幡屋磯五郎の三者は、日本三大七味唐辛子と称されている。[七味唐辛子 - Wikipedia]
もちろんこれはあたしの疑問の答えにはなってい。けれど、「日本三大七味唐辛子」っていうのがある、とわかっただけで、なんか面白いなぁ、なのである。