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Ｖｅｌｖoの燻製　丸鶏

午前7時30分起床。浅草は晴れ。

新年会のビンゴで、うちの餓鬼があてたのは、盛岡のあられ。さんの「あられ。賞」で、それは盛岡市大通のＶｅｌｖo謹製の燻製である。それは一昨日、昨日とうちの食卓を楽しませてくれた。

まずは「丸鶏」の燻製で、これは手づかみでワシワシとやる。

燻製といってもカレーの風味が香るのがＶｅｌｖoの一仕事であり、ひねり具合であって、Ｖｅｌｖoの店主は、燻製という「われわれ」の中から、「私」（Ｖｅｌｖoの燻製という固体）を引き出す術（個体化という）を知っている。（だからちゃんとした料理人は「街的」になれる）。

あたしはもちろん酒肴にしたわけで、銀河高原ビールにあわせた。相性のよさは云うまでもない。

嬉しいことに、チーズと筋子の燻製も同梱いただいたのは、酒飲みのあたしへの、あられ。さんからのお心遣いだろう。

Ｖｅｌｖoの燻製 チーズと筋子

筋子はあたしの大のつく好物、しかし燻製ははじめて食べた。

……が、これはいい。

筋子のネッチョリ感を損なわないまま、チップの香りが全体を覆っている。その覆い具合も、薄い膜といった感じで（すなわちまさに無限小）、じゃまにならない、されどエッジがたっている。

ただ、銀河高原ビールはこういう生臭いものにはあわない（銀河高原ビールは肉食のためのビールだと、あたしは思う）。ちょっと度数の高い蒸留酒か、日本酒がよいだろう、ということで、 あたしは日本酒でいただいた。うまいぞ。

そして翌朝。炊き立てのご飯で筋子の燻製を食べる。

ん～、これはいまいちだったな。策士策に溺れるである。（笑）

燻製は、（あたしにとっては）やっぱり酒肴なのである。