麺創麺庵(おかべフーズ)のラーメン
麺創麺庵(おかべフーズ)のラーメン


午前7時起床。浅草は晴れ、けれど空気は凛としている。昨晩はつよい風邪が吹いた。雲が飛散したかのようだ。

まにあ・4号さんから、深川市の麺創麺庵のラーメンを頂戴していたので、昨日の昼餉(ランチ)は、「深川 米っ子ラーメン」にしてみた。

深川市といえば、先月、空知建協の地域再生フォーラムⅣでご一緒した山下市長のところだし、あたしの日本一うまい米である「ふっくりんこ」の産地だし、東日本一うまい焼肉屋である南大門の所在地でもある。

しかし、このところ深川への足は遠のき(岩見沢からはちょっと距離がある)、近々に、なんとか行ってみたいと思うのだ。

さて、この「深川 米っ子ラーメン」だが、まずは見た目が変わっている。麺が蕎麦のよう……(若しくは)平城冷麺のようでもある。それはむらさきもち米が入っていることによるものだろうが、あたしにとっては、むらさきもち米ってなんだ?なのであり、なにがなんだかわからないのある。

それはあたしの〈世界〉のラーメンとは大きな〈差異〉があるということだ。

しかし対立は争いをつくるが〈差異〉は争いをつくらないのである。「つくる人」(創造する人)は、対立を創造するのではなく、〈差異〉を創造しているからこそ、つくられたものには悦楽がある。最近のインターネットは対立と無関心(コピペ)ばかりだから悦楽が少ない。

あたしが、書く対象はまずほめましょうや、といっているのは〈差異〉の意味であり、対立を避けるためにだ。対立のテクストには悦楽はなく、あるのは怒り、恐れ、無関心である。あげくのはての、スーパーシンクロニゼーション(集団的で一人ぽっちの「みんな」)であると云爾(しかいう)。

深川 米っ子 ラーメン

深川 米っ子 ラーメン
深川 米っ子 ラーメン

閑話休題。さて、このラーメン実際につくろうとして、

……なんだ? である。

スープは塩スープしか添付されていないのである。

が、実際に食べてみると、それはある意味正解だなと思う。この麺、茹で時間わずか2分のじつに優しく繊細な麺なのだ。札幌ラーメンで有名な西山製麺所の黄色いものとはあきらかに違う。つまりあたしが北海道のラーメンと思っているモノとはぜんぜん違うモノであることで〈差異〉なのである。

あたしの〈世界〉でこれに一番近いものを探せば、山口家だろう。たぶん、山口家のたんめんの麺をこの麺に替えても違和感はないだろうし、実際に山口屋のタンメン風にしてみるとよいかもしれない。

それから、これもあたしの〈世界〉だが、コントの塩ラーメンのスープ(クリスマス島の天然塩を使用、塩辛さにまったく棘がなく、非常に上品である)ぐらいに、徹底して優しいスープがあうのじゃないかな、と思ったのだが、まあ、やってみなければわからない。

これは食感も見た目も面白く、且つ、すこぶるうまい麺である。であればこそ、これに合う、決定的なスープがほしい。

麺創麺庵(おかべフーズ)
北海道深川市音江町広里754番地5
TEL・FAX:0164-26-3355