4月9日の〆は、清司であって、あたしは例によって寿司屋で寿司を食わない嫌な客を決め込み、酒ばかり飲んでいたのだが、親方が気を使って焼き筍を出してくれた。
筍は初物で、「この時期なら熊本産でしょう」と、一般常識的に言ったら、「さすがですね」と誉められれば、なぜか嬉しい。けれど、酔っぱらいのあたしは、東を向いて笑いながら食べる、という大事な儀式を忘れてしまったのである。
これをやれば、七十五日寿命が延びるはずなのに、最近のあたしは、「飲みすだよな」と自分でも思うわけで、毎日、七十五日寿命を縮めているのじゃないか、と思ったりするのだわね。
Comments [2]
No.1ryogoさん
>東を向いて笑いながら食べる、という大事な儀式を忘れてしまったのである。
そんな儀式があるのですか?
筍の食文化の無い北海道では、恵方巻き位しか知りません。
でも寿司屋で東を向いて笑いながら筍を食べるって言うの
も笑える姿ですね!
No.2ももちさん
>ryogoさん
そっと密かに笑うのでございますよ。(笑)