十詩菓・天然水ゼリー(夕張メロンゼリー):北菓楼
午前4時起床。浅草はくもり。この夕張メロンゼリーは、砂子組さんからのお土産で奈井江ゆり奈(奈井江町)と一緒にいただいたものだ。日持ちがするので冷蔵庫で冷やしておいたのだが、おたふくかぜにはちょうどいいだろうと、ありがたく食べたのである。
夕張メロン
今年の夕張メロンの初物は、既に市場に出ていたらしく、それは2個で250万円もしたらしい(情報提供:温泉マンさん:写真も)。
蕩尽、若しくはある種のポトラッチだわね、と思う(正常な交換の原理は働いてはいない)。
スゲーなと思うし、面白いなとも思う。そして一度はそういう値段で食べてみたい気もするけれど、あたしらの感覚からすれば、まぁ絶対に買わないわね、と浅草的経済合理性の方が先に立つ。
メロン(夕張とはいわない)は旬になるまで(つまり値段がさがるまで)じっと待つのが浅草の普通の人々の生き方である。つまりメロンを食べないまま1年、若しくは一生を終えることもある。(かもしれない)
メロンゼリー
一方、メロンゼリーといえば、HORIの夕張メロンピュアゼリーが有名で(HORIもまた砂川市にあるのだな)、あたしはそのシミュラークルを本物のメロンよりもうまいと思うアウラなき世代なのだけれども、北菓楼のメロンゼリーもそれに負けず劣らずにうまい。
空知にはいい洋菓子屋があって羨ましく思う(岩見沢市の赤いリボンもあたしのお気に入りだ)。浅草の古臭いスイーツに比べたら、商品力は空知の方が絶対に高いと思うのだ。
しかしそれも素材あってのことなのだろうから、やっぱり空知の基幹産業、つまり「依って立つ地面」は農業なのだろうな、とメロンゼリーを食べながら思うのであった。