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2019年03月03日|お知らせ



日経平均株価、24日、大引、7,649.08円。円は1ドル95円だったりする。

日経平均株価10月24日大引

株価と為替

先日、ある方との会話で、日経平均はどこまで落ちますかね、と聞かれたので、7607円88銭、と答えた。それは2003年4月28日に付けたバブル後安値(7607円88銭)であって、底値はそこだろうと。けれど今日の状況をみていると「底が抜けた」感は否なめないのであって、いったい何処まで下がるのだろうか。

株の世界には「落ちているナイフは拾うな」という格言があって、つまり底が見えないときには株は買うなということだ。刺さったナイフ=底値じゃないと、あたしら一般投資家なんていうのは、株に手をだしてもダメなのだな。株屋の皆さんは、今は安いから買いですよ、と盛んにパンピーをそそのかしていたけれど、すくなくとも7607円88銭まではそんなことはない、とあたしは思ってきた。

しかし実際にその底値に近づいてみると、なんだかまだまだ下がるような気がしてしまう。その「気がしてしまう」というのには、まったく科学的な裏付けはないし、この状況で過去の経験なんて生きやしないのもたしかだ。しかしそんな「気がしてしまう」で「市場」は動いていたりするのだから、なんだかよくわからないのも当然なのである。もちろんそこには、あたしとはまったく逆に考えるひともいるわけだから、ますますなんだかわからないのである。

今日の下落の、その大きな要因は、為替であるには違いなく、円は1ドル95円台だったりする。あたしのドル建ての取引は、今は、Google アドセンスぐらいしかないけれどw、とりあえずAdSenseの支払いを保留にしてみた(今月はもう間に合わないけれど)。なんでこんなのまで心配しなきゃいけないんだ、と、あたしは、大変な時代に生きてしまったことを、あらためて実感したりする。

シナリオ

欧米流の金融資本主義の世界は、我が世の春を謳歌したツケ(キアスム転換)に、自らの信頼性を失い、その結果として流動性は限りなく低下した。消費者も企業も現金が手に入らない。そのために景気後退が起こるのは当然で、多くのひとたちは、(今は口にこそださないけれども)これが「恐慌」なのかな、と――クルーグマン教授の定義にあわせれば限りなく近い――そのうち思うようになるだろう。

「今後、大量のレイオフ(一時解雇)や失業率の大幅な上昇が避けられない」(@グリーンスパン)であることは今朝書いたけれど、それで消費は一気に落ち込み、石油価格は急落する(した)。好況時なら、この動きはインフレ抑制に働き、石油が値下がりすれば、人々は食品や燃料以外の消費を増やすことができる。

しかしこの段階での石油価格下落は、代替えエネルギーの価格優位性が消え、環境技術への投資が減ることを意味する。つまり日本がリーダーシップを取る、と洞爺湖サミットで福田さんが誇らしげに語っていた地球温暖化対策なんて、実体経済的には、もうどうでもよくなっている。

米国経済は失業率が増え、景気の落ち込みは必至で、欧州も似たようなものだろうから、欧米への輸出比率が大きい日本経済のダメージは大きい。その上円高だもの、だめだこりゃ、というのが、あるのだか、ないのだか、よくわからない「市場」のシナリオなんだろう。それにしても、なんだかよくわからない、週末なのである。地銀の株価は酷いところが多いし、こんなんで、地方は経済対策までもつのだろうか。

Tags: 株価 , 為替

Written by 桃知利男のプロフィール : 2008年10月24日 16:38: Newer : Older

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