サイボウズOffice8へバージョンアップ
午前6時起床。浅草は晴れ。昨日は岸本組さんのサイボウズのバージョンアップを行う。Office7からOffice8へである。
あたしがバージョンアップできるのは、レンタルサーバのroot権限のある/なしの問題であって、root権限があればあたしがバージョンアップできるし、なければレンタル先に依頼することになる。
岸本組さんのバージョンアップは、サイボウズOffice8がリリースされてから、はじめてあたしが行ったバージョンアップで、とはいっても、それは難しいことではなく、サイボウズのインストールを経験していればどってことはない(たぶん)。
- サイボウズへのアクセスを停止する。
- cb5/data/およびfile/をバックアップ
- root権限でログインする # su -
- /tmp へインストーラーをコピーする # cp cbof-8.1.0-linux.bin /tmp
- /tmp へ移動 # cd /tmp
- インストーラー「cbof-8.1.0-linux.bin 」を実行する # sh cbof-8.1.0-linux.bin
- バージョンアップの場合、あとは表示される画面従って作業をすすめればあっという間に作業は終える。
これから同様のバージョンアップが数カ所控えているけれど問題はないだろう(たぶん)。
サイボウズOfficeは
今ある最良の
バロックの館の1階部分である。
バージョンアップされたサイボウズはやっぱりサイボウズなのである。細かな改善点の集積ではあるが、たいして変わらない(ようにみえる)。しかしそれでいいのである。なぜならあたしのイントラネットの理解はバロックの館の1階部分だということにつきるからだ。
「襞によって変化をつけた布」を張りめぐらせた閉じた個室 「いくらかの小さい開口部のある」共同の部屋:五感
バロックの館
(ジル・ドゥールーズ:『襞―ライプニッツとバロック |
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2階部分(「襞によって変化をつけた布」を張りめぐらせた閉じた個室)とは一人ひとりの社員のことである。それは窓も戸口もないモナドでしかないけれど、「いくらかの小さい開口部のある」共同の部屋:五感――を基底にもつことで世界とつながる。
サイボウズはまず、1階部分の会社をしっかりさせる――特に会社の外に会社(現場)があるような建設業ではこれが有効であった。
しかしなぜに閉じたイントラネットでしかないサイボウズが、「いくらかの小さい開口部のある」共同の部屋になれるのか、といえば、それはイントラネットとインターネットの親和性にある。
つまりいくらかの小さい開口部とは、自発性(ボランティア)、草の根(グラスルーツ)、開放系(オープン)というインターネットの精神文化のことであり、閉じた個はイントラネット-サイボウズという共同の部屋に棲むことで、その精神文化を自らのものにできるということである――その精神こそが世界とつながる戸口である。そしてそれはブログ化(世界とつながること)の基底となることで重要なのだ。※1
※注記
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「岩見沢生活空間創造システムの開発」http://www.momoti.com/data/gankenjp.pdf 参照