午前6時起床。浅草はくもり。盛岡の工藤夫妻から届いた贈り物は「タクシードライバー」だった。紐育の憂鬱、ロバート・デニーロである。
あたしはへぎそばと山菜の天ぷら※2を酒肴に、この純米原酒を常温でやる。それは普段の酒より少しだけ馬力がある※3けれども、飛んでるラベルデザイン※3とは裏腹に、しっかりとした甘口の酒である。常温で正解だったなと思う。
あたしはこの歳になっても酒のうまい/まずいがわからない、飲める酒は全部うまい、と当たり前のことをいう。そんなあたしに、この「タクシードライバー」の常温はとびきりかもしれない。性に合う。なにしろさんざん飲んだのに悪酔いしていない。あたしはこのブログ(と前のエントリー※2)をこの酒を飲んで直ぐに書いている(アップロードは明日の朝だけれども)。
それは飲んでグダグダになる酒ではなく、秋山小兵衛(剣客商売)が、人を切りにいくとき、その前にのむ酒であり、鬼平(長谷川平蔵)が、仕事中にそばを手繰りながら、「それと、酒をな」の酒である。
たぶん日本人の習慣として、栄養ドリンクのように(昼間から)酒を飲む、というのはあったのだと思う。つまり酔うために飲むのではなく、力づけとして飲む。※5 タクシードライバーはそんな酒である(たぶん)。
今回いただいたもの タクシードライバー&和賀 どちらも喜久盛酒造※1
※注記
- 越後長岡小嶋屋 山菜&生へぎそば。(新潟県長岡市) 参照
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ラベルデザインは 高橋ヨシキさん
- 度数 18~18.9