VQ1015 Entry
VQ1015 Entry
撮影したカメラ SO905iCS +HDR風 by Picnik 


水墨画のような人生に物欲が沸いた。

篦棒に値段が高いとか、どこか遠くまでいかないと買えない等というのではなく、予算的には大丈夫、しかもネット販売されている――けれども買えない。つまり、ついこの間迄売っていたのに、気がついた時にはSOLD OUT、販売終了というようなモノは、所有欲がべき乗則で高まることがある。

VISTAQUEST VQ1015 ENTRY というカメラは、まさにソレであって、あたしがこのカメラの存在を知ったのはつい最近のこと、それもある画像を探している時に、ほんとうに偶然にだったのだが、あたしの水墨画のような人生に、珍しく物欲が沸いたのである。しかしそこは世の常、在庫なし。オークションでも阿保みたいな値付けであって、うーん、と唸ってサヨウナラなのであった。

それが再発売されるのを知ったのも偶然でしかないのだが、発売日(4月15日午後6時)に頑張ってみた。頑張ったといっても、上代4200円の代物、発売と同時にボタンをクリックしただけのことだけれども。

VISTAQUEST VQ1015 Entry

VQ1015 EntryVISTAQUEST VQ1015 Entryはデジカメだ。けれども、いわゆるトイデジ(トイカメラのデジタル版)なのであって、つまりはおもちゃである。しかしその画像にあたしは魅せられてしまったのだ。

「VISTAQUEST VQ 1015 Entry」での画像検索結果

どれもがへんな画像ばかりなのである。トンネル効果というらしいが、四隅が黒くなっていたり、ピントも甘い。しかも撮影の対象(被写体)は、どれもが日常の風景でしかない。しかしVQ1015 Entryにかかると、その日常が非日常の表徴となってしまうのである。

なんなんだと思った。

ただ事ではないと思った。

写真家の創造性は4200円(税込み)のトイデジに屈するのか。

メモリカードは別に揃える 

Teanscend SDメモリカード 2GBVQ1015 Entryは内蔵メモリはないらしいので、Teanscend SDメモリカード 2GB を準備した。

Amazonで 1枚 640円である。メモリ市場は相変わらずの大デフレ状態、本を沢山買う人であるあたしは、今年、年会費を払ってAmazon プレミアム会員になった。なので、メモリ1枚だけの注文でも、送料無料で翌日には届いていた。しかしVQ1015 Entry は届かなかった。

試写 

その VQ1015 Entry がようやく昨日届いた。どうみてもおもちゃである。ほんとに動くのかと不安になるが、早速付属の単4電池を装着し、メモリカードも差し込んでみる。スイッチをオンにすれば、おーちゃんと動く。そこで早速試し撮りである。

ファインダーは飾りのようなもので意味はないらしく、まったく覗くことなく勘だけで数枚撮ってみる。パソコンに取り込んだ画像を確認すれば、なかなかによろしい。見慣れた内の近所が20年は古くなった。

うちの近所 あたしの部屋の窓から