タン塩
タン塩  SO905iCS +Orton風 by Picnik 


午前5時起床、浅草はくもり。昨夜は浅草2丁目の大福園へ行って久しぶりにタン塩を食べた。焼肉は糖尿病には良いのか悪いのかわからないでいたので食べなかったのだが、先週、鉄蔵さんに話したら、鳥の唐揚げを食べて焼肉がだめもいいもないじゃないか、といわれて、その気になったので食べてみたのだ。

タン塩
タン塩  SO905iCS +Orton風 by Picnik 

タン塩は冷凍のまま出てくるところもあるけれど、大福園はちゃんと解凍して加工されてでてくる。それは少ししょっぱいかもしれないが、タン塩のあるべき姿だと(あたしは)思う。

そのタン塩を1枚1枚食べているのは哀しい※1。その哀しさは食べる前の姿の美しさにほだされているから感じるもので、哀しいというものでもないかも知れないが、なにかさよならするもの※2でもないような気がする。 [浅草グルメマップ]

大福園
台東区浅草2-13-6
03-3841-2705


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※注記

  1. 『父と母が互いに愛し合っていたことを私は知っている、その二人が並んでいる唯一の写真を見て私はこう思う。永久に失われてしまうのは宝のような愛である、と。なにしろ私がいなくなれば、もはや誰もそれについて証言することはできないからである。そのあとには、もはやただ無関心な「自然」しか残らないであろう。それはまことに痛切な、まことに耐えがたい別離の悲しみであるから、ミシュレはただ一人、彼の世紀の人々に対して、「歴史」とは「愛の抗議」であると考えたのである。 (ロラン・バルト:『明るい部屋―写真についての覚書』:p117)
  2. 『哀しみにさようなら』 by Paul Simon