キムカツ
午前5時30分起床。浅草はくもり。27日は浅草寺病院にちょいと用事があり※1、その用事が終わってから、「浅草EKIMISE」に出掛けてみたのである。いや、「浅草EKIMISE」という処は、松屋浅草の4Fから上の事だが、エスカレーターをもう一本増やしただけなのに、各階とも、まったく良く出来ているな、と感心しきりなあたしは、7Fの「駅見世ごはん」に行ってみたのである。
キムカツは名前は知っているが、まだ食べたことがない、という、いわばまだ見ぬ強豪のような店のひとつで、本当にただそういう理由から、あたしは7店舗※2~8の中からキムカツを選んでみたのだ。
店はこじんまりとしていて30数席あまりの席数だった。その為、店の前には数人が列を作って待っているような午後1時過ぎだったが、あたしもしばらく待てば(30分ぐらいだろうか)、「ももちさん」、と店の女性が声をかけてくれる。勿論、あらかじめ名前を書いておくスタイルだから、あたしは名前を呼ばれれば喜んでついて行くだけなのだが。
三種盛り
あたしらは2人席に通されると、甲斐甲斐しく商品の説明があり、けれど、最初から決めていた三品盛りを頼んだ。プレーン(ぷれーん)とチーズ(ちーず)とゆず胡椒の3種類である。
すると程なくキャベツが運ばれてくるのだが、これはおかわり自由ということで、では、いただきましょうか、ということで食べたのだが、どう美味しくないのである。はっきり云えば味がしない。
相方が云うには、なにか変な臭いがする、と云っていたが(あたしはそこまでは鼻が良くなくてわからなかった)、しかしこの手のキャベツの中では、最低のものを出されたな、と思ったのだ。
15分程たつと、お待ちかねの三品盛りが運ばれてきた。あたしはご飯を食べないので三品盛りでお終いなのだが、男性の店員さんが気を利かしてくれて、赤味噌の味噌汁をもらっえたのはありがたかった。
キムカツ
キムカツは噂通りのミルフィーユで、25枚重ねた、というこのとんかつに、あたしはテーブルにあったソースを少しだけつけて食べてみたのだが、プレーン(ぷれーん)が一番美味しい、と素直に思った。
いや、チーズやゆず胡椒も十分にうまかったのだが、しかしプレーンは間になにも入っておらず、味が素直なところがいいのだ。そして、なによりもすべてが柔らかいのである。
これなら、この「浅草EKIMISE」の主要な客である、お年寄りにも受けがいいだろうな、と思った。しかし、あたしが「カツ」を食べようと思うならば、これは柔らか過ぎるのであり、上品(というのは言い過ぎだろうか)過ぎるのだ。
どうせ上品なら、あたしは「ゆたか」のとんかつがいいな、それもロースの、と思うのである。それから相方の頼んだご飯セットのご飯は、なぜか水ぽくべちゃべちゃしていたのだが、3回に分けてよそうときの3回目は、いい感じだった、と云っていたことも付け加えておこう。