MOTアニュアル2007 等身大の約束―東京都現代美術館。

午前7時起床。浅草はくもり。

東京都現代美術館

東京都現代美術館昨日は東京都現代美術館で開催中の「MOTアニュアル2007 等身大の約束」展へ出かけた。

東京都現代美術館は上野の森にあるのかと思っていたのだがさにあらず。うちからは、都営浅草線で蔵前へ出て、それから大江戸線で、清洲白河でおり、徒歩12分という場所――つまり深川にある。

徒歩と電車で40分程度なので、近いといえば近いのだが、なかなか足が向かないでいたのは、やはり冬だからか。(笑)

しかし昨日の東京は絶好の散歩日和であったわけで、まあ、いそいそと出かけた、ということだ。

自立しない彫刻

加藤泉 無題じつは駅のポスターでみかけたこれが気になっていたのだ。

加藤泉《無題》2006年
撮影:木奥惠三

寝ている彫刻(私はこれを勝手に「おなら坊や」と名づけていた)はともかくも、立っているものもじつは壁によりかかって立っている、というかよりかからないと立てないようなのである。

つまりこの彫刻は自立しない。そしてその姿かたちはまるで子供だ。しかし頭の上には、女性と子供の顔があって、たぶんこれは家族を表徴している。子供のような自立しない父、そしてその妻と子供――まるでうちじゃないのかと。(笑)

展示会趣旨

そして展示会趣旨はそれを後押ししてしまっていた。

多量の情報を距離や時間に関わりなく瞬時に交信できる高度情報化は、バリアフリーや新たなネットワークの形成をもたらしました。
しかし、意識や経験は記号化され、人と人とのつながり、時間や地域の感覚、自己の存在までもが希薄になるなど、私たちの知覚や認識のあり方に大きな変化をもたらしています。
癒しや自然回帰、伝統回帰という近年の風潮は、高度情報化に違和感を覚え、プリミティブな関係を求める人々の意識の現れといえましょう。ところが、この活動そのものが多分に情報に負っており記号化されています。
第8回目となる今回のMOTアニュアルでは、このような近年の風潮を敏感にとらえている5名の作家の作品を紹介します。

ということで、感想等はまた後程。

東京都現代美術館
江東区三好4-1-1
03-5245-4111(代表) 03-5777-8600(ハローダイヤル)
東京都現代美術館