桃語(用語解説) 一覧

純粋消費

純粋消費ってなに?

ところで、普遍経済学トポロジーにある純粋消費ってなんですかね、とたずねられ、ああそういば純粋消費のことを何も書いてこなかったよねと。それはたぶんに片手落ちだと思うのでこのエントリーを書くことにした。

一生遊んで暮らしたい 

純粋消費は「一生遊んで暮らしたい」という欲望のことだ。それは象徴界に「交換の原理」が居座る消費社会では第一義的な欲望だ。それはまた、我々の人生に現実にあったある時代への渇望でもある。 

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このサイトで多用している「GC空間」の象限図に対する合理性からの概観の試み。

形式合理性、実質合理性、非合理性、実践合理性(GC空間)

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仮説

仮説:技術は特定の思想の影響を受ける――特に情報技術(今ならWeb2.0と名指ししてもよいだろう)はその傾向が強い。

情報技術の発展を背景にもつことで、これまでアタマの中で思い描くしかなかったもの(思考実験)が、(小さなことからだが)世俗的に露呈しやすい。特に機械的な創造性(情報技術をもって作り出されるもの)においては、それは顕著だろう。そして今という時代の創造性は、情報技術を支えとしたブリコラージュやマッシュアップに溢れているのだが、ではそれを支える思想(時代)とは何なのだろうか。

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「構造」なとどいっているテクストは疑ってかかったほうがよい。自虐的なものいいだが、そう思ってもらったほうがよいのは、本文を読み進んでいけば理解できるかと思う。このテクストは前述の「アール・ブリュット」の補足のようなものである。

ギャル文字

ギャル文字(ギャルもじ)とは、携帯電話のメールなどで文字を分解・変形させて文字を表現する遊び・手法、またそれらの文字そのものの呼称。 「へた文字」とも呼ばれる。 変形対象となるのは主にひらがなやカタカナであるが、一部の漢字も偏と旁を分解して表記したり、ラテンアルファベットも変換するなど、その表現は多岐に渡る。(Wikipedeia)

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アール・ブリュット art brut―デュピュッフェが1945年以来唱えている反美術的教養、反プロフェショナリズムの美術運動、皮肉な主題やあらゆる手段を利用する手法において前衛派を含む伝統的な専門美術の常識を破るだけではなく、古新聞、アスファルト、古壁、鉱滓などありあわせの材料を活用する、いわば野生の美術、ブリコラージュ美術。(クロード・レヴィ=ストロース:『野生の思考』注釈:p332)

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ボロメオの結び目

「三位一体モデル」の基底にあるものとしてのラカンの「ボロメオの結び目」の理解。つまり人間の三つの界のトポロジーとしての理解。

ラカンは難解だといわれているが(たしかに難解だけけれども)、想像界、象徴界、現実界の成り立ちぐらいを概観的とらえれば、この三つの輪のトポロジーの意味するところの理解は十分なのじゃないだろうかと(私は)思う。

べつに精神分析をやろうとしているわけじゃないしね。(笑)

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私ってなに?

共同体性の象限パトリを図示すれば、右図の第Ⅳ象限のことである。

これを露出させる問いは「なぜ私はアナタではない私なのか」や「なぜここが他ならにここであるのか」である。

それは〈私〉や〈ここ〉の根源的未規定性を露呈させる。それは〈私〉や〈ここ〉が入替不能である理由の、その未規定さの露呈である。

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皇居という空虚な中心をもった東京セクシャルなことのメタファーに満ちた暮らしが、日本人にとってふつうのことだったのかもしれません。(三砂ちずる:『オニババ化する女たち』:p167) 

図:ロラン・バルト:『表徴の帝国』:p53



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公共財ゲーム

「公共財ゲーム」は桃語的には使われてはいない。しかし今後多用しそうな言葉なので、あらかじめ「桃語」に登録しておくことにした。

公共財ゲームは皆で力を合わせて仕事をすれば大きな成果が得られるが、誰もが他者の働きに期待して怠ける(フリーライドしようとする)誘因がある状況をつくりだし、人間の行動をみようとする実験(ゲーム)で、「囚人のジレンマゲーム」の多人数版であり、より社会的なゲームである。

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ライプニッツ的個

「襞によって変化をつけた布」を張りめぐらせた閉じた個室

「いくらかの小さい開口部のある共同の部屋:五感

バロックの館
(アレゴリー)

(ジル・ドゥールーズ:『襞―ライプニッツとバロック』:p11)

バロックの館


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