モモログ

北海道グリルの十勝牛100％ハンバーグ180g　980円

2月8日、新千歳空には13時を少し過ぎた頃についた。この日、羽田へむかう便は、午後から大変に混んでいた。あたしは、帰りの時間が流動的だったので、乗れる便に乗ろう、と予約なしの出たとこ勝負。（札幌の雪祭りがあるので、デスカウント料金もないしね）。

うまい具合に14時50分発の便がとれ、搭乗まで時間もたっぷりあったので3階のフルールに向かった。もちろん昼餉（ランチ）のためにである。

この日のあたしは「ああ、洋食が食いたいな」であった。それは一昨日の昼がラーメンで、夜が和食だったからだろうが、今までの経験からいうと、新千歳空港の洋食はあたしとの相性が悪い。

それは、まずいとか／うまいとか、ではなく、浅草的に相性がよくないのであって、つまり浅草でフツーに洋食を食っている身からすると、洋食の艶がないのである。

今回は「北海道グリル」という店に入ってみた。この店ははじめてであって、あたしにすれば、いつの間にできたのだろうか、初めてみるような気がするが、それは気のせいだろうか、なのであった。

とにかく入ってみる。「ごめよ」なのである。引き戸も、暖簾もなく、開け放たれた入り口というのは調子が狂うが、白い制服を着た番頭さんが出迎えてくれる。

あたしは（あんまり期待もせずに）十勝牛100％ハンバーグ180gというのを頼んだ。パンもスープも珈琲もつけてもらう。娘（って時代劇か）の対応はどこかで機械っぽいんだけれども、まぁ悪くはない。嫌味のぎりぎりである。

ジャガイモのパンとイチジクのパン　

先にパンがでてきた。バスケットの中から二種類選んでくれという。ほう、「選択の自由」という強制できたな、と思いながら、あたしは（たいして期待もせずに）ジャガイモのパンとイチジクのパンを選んだ。

一口食べた。……あへ？、である。

ジャガイモのパンが凄い。ほんのりとあまみがあり、もっちりとした食感もよろしい。いわれなければジャガイモが入っているなんてわからない。

イチジクの香りが楽しめるイチジクパンも、その容姿に似合わずによい。パサパサ感がないのがいい。日本人好みのパンっていうのはこういうもんだろうな、と思う。

こりゃ、ハンバーグも期待できるな、と思っていると、ハンバーグが到着。それもフライパンごとである。付け合せは皮付きのポテトフライと玉葱。じつに北海道しているわけだが、なにか演出過剰と思えなくもない。（まあ、それはたいした問題ではない）。

さっそく、ハンバーグをひとくち。あー、これはうまいなー。

正直、びっくりした。この店は半分オープンキッチンで、ハンバーグは焼いているところが見える。それはてきぱきとしたよい仕事ぶりだったので期待はしていたけれど、ここまでうまい（つまり性に合う）とは思わなかった。ソースは和風と洋風があり、今回は洋風をオーダーした。これがあまくて大変によろしい。

ナプキンを持って、ソースをかけてもらうのは、まるで花川戸の桃タローなのだな。また寄らしてもらおう、と思う。

追記：2008年2月28日のランチも「北海道グリル」であった。すっかりお気に入りである。

 
ハンバーグは210gで1100円　　　　　　ジャガイモ・ひまわりの種入りのパン

 
ポテトサラダ　　　　　　　　　　　　　ホームメイドスープ