ハンバーグステーキ 玉子付き
ハンバーグ 玉子付き 950円


これは11月29日の昼餉ランチ山形から大山さんがおいでになったので、一緒に春へと向かったのである。そしてあたしは、何故かずっと食べたかったハンバーグをチョイス(春でとんてき以外をたのむのは珍しい)。それで、ハンバーグもうまいよって書くのである。

裏浅草は3丁目の方が洋食屋の充実度は高く、4丁目、5丁目的には、春が昭和的にその牙城を守っている。それでこのハンバーグも昭和的なのだけれども、じゃ昭和的ってなに、とか、3丁目は昭和的じゃないのか、と云われると、あたしも困るから、この区分はやめる。

それではということで、「庶民的」という語彙を使えば、たしかに3丁目は観光客も多いし、いろんなメディアで紹介されていたりする洒落た洋食みせが多いので、そういう意味でもこじゃれていない春は、3丁目の洋食屋よりも庶民的ではある。

けれど、3丁目の洋食を庶民は食べちゃいけないのか、という問いは成立しない。庶民以下であるあたしでさえ時々に食べていたりするのだから、庶民的じゃないわけはない。ましてや浅草以外のハイソな地域からみれば、浅草は街全体が「庶民的」と称されていたりするのであって、この区分も簡単に崩壊したりする。

つまり「街的」を書くというのは、二項区分が使いにくいのである。けれどもあたしらは、あの店とこの店が違うことぐらいは知っている。しかしそれが物凄く個人的な体験だったり、古い記憶の呼び出しだったり、いちいち身体的なのであるから、他者に伝えることは難しい。

これが「街的」を書くときの「根性がいるで!」※1なのであるけれど、春でハンバーグを食うのに根性はいらない。

とんかつ 洋食 春
台東区浅草5丁目10-14
03-3874-8198
とんかつ 洋食 春
この店構え。ほぼ無敵である。
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注記

※1 「街的」を書くには、ちょっと根性が要るで。 from 140B劇場-浅草・岸和田往復書簡
   「かしみん」ってなんだ―「街的」を書くには、ちょっと根性が要るで、と江弘毅は言う。