JAかしまなだのミニトマトのネーミングは「惚れ2」
JAかしまなだのミニトマトのネーミングは「惚れ2」※1
カメラ LUMIX DMC-FZ8 +Orton風 by Picnik


午前6時起床。浅草は晴れ。水戸の平和建設さんから今年もミニトマトが届き、長谷川さんの義理堅さに頭がさがる。「惚れ2」である。

この小さくて赤いトマトは長谷川さんからの手紙。そこに文字は書かれていなくとも、あたしはこのトマトを読むように食べる。

贈与は

贈り物はモノではない。モノを媒介にして、人と人との間を人格的ななにかが移動しているようである。※2

けれど

贈り物は孤立している。恩恵も感謝も贈り物にかかわりをもたない。魂は贈り物に感染しない。※3

どちらが正しいのかなどと考えても仕方がない。ただこの小さくて赤いトマトは長谷川さんを表徴していて、あたしはそれを食べ、やがてこのトマトはなくなり、トマトのように鮮やかな長谷川さんのイメージもそれとともに薄くなっていくのだろう。

※注記

  1. JAかしまなだのミニトマト「惚れ2」を食ったぞー!(茨城県) 参照
  2. 中沢新一:『愛と経済のロゴス』:p38
  3. ロラン・バルト:『表徴の帝国』:p103 (この引用はじつはこれだけでは意味をなさない)