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2007年03月09日(金) Tweet
自民党は小泉以前に戻るのだろうか―地方活性化に重点=自民が統一選公約。
自民党の心変わり?
「地方活性化に重点=自民が統一選公約」(Yahoo!ニュース:時事通信)
自民党は8日、4月の統一地方選の公約をまとめた。地方の経済活性化策が柱で、再チャレンジ支援や憲法改正など「安倍カラー」も強く打ち出している。9日の総務会で正式決定し、同党推薦の首長候補や党所属の地方議員に配布する。/公約は「経済が弱い地域を活性化することが最優先課題」と位置付け、(1)まちづくり交付金などを活用した中心市街地の再生(2)地元農産品や観光資源を生かした中小企業の商品開発・販売支援(3)規制緩和による企業立地の促進-などを明記。「整備新幹線の着実な推進」などインフラ整備を通じた地域間格差の是正策も盛り込んだ。
民主党との差異の抹消
この自民党の統一地方選の公約は、民主党の言っている「格差是正」と表裏一体を為している。
表裏一体であることで「差異」を消す。
つまり〈情報/伝達〉の差異の理解(コミュニケーションの定義である)の差異を消すことで、民主党と選挙民とのコミュニケーションを断ち切る戦略であろう。
それは先に「絶滅危惧種へと向かう地方の指名競争入札」でも書いたように、しょうもないオチではある。
つまり小泉政権から続く地方軽視の政策のため、地方は疲弊し、自民党は統一地方選挙、参議院選挙で惨敗する可能性が高い――ということを自民党は自覚している。
つまり地方の自民党議員は、小泉的であればあるほど、今は選挙がやりにくいわけだ――前回の衆議院選挙のときと比べれば、地方はさらに疲弊している。
改革では票は入らない
もう「改革」では、地方では自民党に票は入らない――それが、自らの足場である共同体性を壊すものであることを、多くの方々は気づいてしまっている。
だから自民党の多くは、内心、民主党が格差問題を最優先に取り上げることを歓迎しているはずだ。
その意見が強まることで、自民党の候補者は、格差問題の是正をお題目に小泉以前に戻れるわけけだ――それは元々自民党が得意としていた戦略であることで回帰志向が強いことは、安倍政権の動きを見ればあきらかだろう。
公共事業の本格的な復活はないだろう
つまりわれわれの関心から見れば、格差問題の是正のための公共事業が発動される――かもしれない、と先に書いたことが、(少しだけだろうけれども)現実化するかもしれない。
しかしこれは公約とは言っているが、選挙の時だけのリップサービス――目の前の人参――に過ぎない可能性もまた大きい――甘い言葉には要注意ではある。
なぜなら、そのような自民党の動きは、小泉自民党を支持してきた都市部の方々にとっては、裏切り行為にしか見えないからである――民主党はそこをついてくるだろう。曰く、公共事業のばら撒きの復活だと。
たぶん、「公共事業はいまやババ抜きのババである」ことに、まだ変わりはないのである。
投稿者 momo : 2007年03月09日 08:22 : Newer : Older
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