スパムブログについて。

このブログは、トラックバックがつくとメールでお知らせが届くようになっている。トラックバックスパムに対しては、一応フィルタリングを施してもいるのだが、昨日書いた「地方財政健全化法案と日経による連結実質収支比率試算。」には、記事への言及のないトラックバックがたくさんついていて、メールが山のように届いている。

そのトラックバックの多くは、私の考える「ブログ」ではないような「ブログ」からのものが殆どであり、トラックバックとしても、私の定義からもはずれている(当該記事への言及がない) なので最初のうちは1件1件削除していたのだが、面倒になってやめてしまった。(そのままにしておこうと思った)。

トラックバックを送ってくれたブログには特徴があって、つまりは、あるキーワードで、Webを検索し、そのキーワードに関連する記事をちゃんとリンクしている、ということだ(ただし、投稿者による当該記事への言及はない)――なのでフィルターをくぐりぬけてしまっているのだろう。

それは機械的に収集、作成しているのだろうから(Googleでの「自動 トラックバック」での検索結果)、私の記事なんか読んでもいないのだろうな、と思う。そしてそれは、(私から見れば)立派なスパムなのであるが、その目的はなんなのだろうな、と思ってしまうのだ。

たしかにそれも「技術的に偶有性(誤配)を高める」ことではあるだろうが、そのような手法のなにが面白いのだろうかねぇ、と(私なんぞは)思ってしまう。

だってそこには(主張がないことで)〈私〉がないのだよ、と思う私は、もはや古臭い存在でしかなのかもしれない。

ブログの定義

※ これは様々あるだろう。例えば「ブログの定義って何だ?」で引用したような意見には、本質があるように思う。

しかし今ブロガーたちは、Official Google Blogは果してブログといえるのか、という疑問を投げかけはじめている。理由? ユーザーがコメントを付けられなくなったこと。Official Google Blogには、記事へのリンクのあるサイトのリスト(自動トラックバックのようなもの)はあるが、それだけ。対話はなくなった。

つまり対話のあるもの――という定義は一理あるだろう。けれども私は、自己言及的に書くもの。そしてそれをWebに公開することで、コミュニケーション接続を試みること、と(今は)考えている。(だから対話は見えなくともよいのだが)。

であればこそ、トラックバックは、記事内容に少しでもよいから言及してほしいな、と考えている。

このブログ記事について

このページは、momoが2007年6月 5日 15:21に書いたブログ記事です。

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