午前6時15分起床。浅草はくもり。

安倍さんの件はおわり。

政局は次の自民党総裁選びへと移った。そこで注目すべきは、安倍さん並のKY(空気が読めない)な存在である、小泉チルドレンの動きであって、案の定、彼(女)ら小泉さん擁立に動き出している。


自民党内では12日、小泉純一郎前首相の「再登板」を求める動きが表面化した。中川秀直前幹事長は同日、小泉氏に総裁選出馬を求めた。/また、棚橋泰文元IT担当相ら若手議員は同日夜、小泉氏に出馬を求める31人分の署名を集めた。13日にも小泉氏に手渡す予定だ。棚橋氏はこれに先だって12日、都内で小泉氏と会談し、立候補を要請した。/首相辞任後も「次の首相にふさわしい議員」を選ぶマスコミ各社の世論調査で高い支持を集めるなど小泉氏が根強い国民的人気を持っていることが背景にある。/中川、棚橋両氏の働き掛けに対して小泉氏は慎重な姿勢を示したが、棚橋氏は「再登板を求める声が大勢になれば立候補してもらえる可能性はある」とみてあらためて要請する方針だ。 (「小泉「再登板」求める動き 中川、棚橋両氏ら要請」:中日新聞)

それは予想通りのことだが、ここで中川さんや小泉チルドレンを責めてもしょうがない。

彼(女)らは、それしか道がないのである。

ただ「国民の気分」としては、小泉さんの政策が、結局は構造改革のひずみ、都市と地方の格差、地方の軽視を生み出したことを学習してしまっているので、以前のようなバブルはおきないだろう。

参議院選挙での自民党惨敗の敗因は、(そもそもが自民党の基盤であった)「地方の反乱」であり、その敗因を作り出したのは他ならぬ小泉さんなのである。

だれがどうなったところで、現在の自民党不利の政局はかわらない。

それは小泉さんが仮に総裁になったとしても、それに対抗するだけの足場を、今の野党(民主党)は持ってしまっている、ということだ。(つまり「国民の気分」=別名「ミーム」)。

小泉さんの場合、戦略的に今の民主党はかぶらない部分が多いので、かえってやりやすいかもしれない。

以前の自民党と民主党のように、ほとんど区別がつかなかった時代に比べれば、雲泥の差なのである。

そこで小泉さん流に、抵抗勢力というスケープゴード(単純な二項対立)を作り上げようとする戦略をとるなら、今度は出て行くのは、自分たちになるだろう。

本当に自民党を壊す気があるのなら、さっさと新党を立ち上げなさい、なのである。

結局、自民党という利権にしがみついているのは、彼(女)らではないのだろうか。その利権をつくりあげているのは他ならぬ「悪党」たちなのにね。せこいよ。

特記事項(追記) 

2007/09/16-16:33 杉村議員が反発=小泉チルドレンの会合退席-自民総裁選

小泉チルドレンと呼ばれる自民党の当選1回衆院議員らでつくる選挙塾「新しい風」(会長・武部勤元幹事長)は16日午後、党本部で総裁選対応を協議した。このうち、メンバーの杉村太蔵衆院議員が「(武部氏らの方針に)ついていけない」と途中退席。武部氏は杉村氏に「もう来るな」と怒ったという。

へぇ~、あの杉村太蔵君がねぇ、と思う。まあ、記録しておこう。