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「立花隆:週刊現代が暴いた“安倍スキャンダル”の全容」について。

午前7時45分起床。浅草はくもり。立花隆氏は、一貫して安倍首相退陣の理由は、本日発売の週刊現代に掲載される相続税脱税疑惑が大きいのではないのか、という。

立花隆:週刊現代が暴いた“安倍スキャンダル”の全容

あのときもし、突然の辞任宣言なしに、臨時国会が開かれ、与野党逆転の参院でこの問題の議論が始まっていたり、この週刊現代の記事の通りのことが明るみに出てきたならば、安倍首相がどうあがいても、野党からの国政調査権攻勢を防ぎきれず、国会が止まったり、総理大臣の問責決議案が通ったりして、見るも無残な政治的死亡をとげていただろう。

ことの内容は、週刊現代を買うしかないようだ。 なの続きは、記事を読んでから、ということで。


週刊現代2007/9/29

ということで週刊現代を読む。記事は、『本誌が追い詰めた安倍晋三首相「相続税3億円脱税」疑惑』で、ジャーナリスト高瀬真実と本誌取材班の記名がある。

「このスクープで総理は職を投げ出した!」と見出しされていて、週刊現代は、安倍首相退陣の要因は、このスクープにある、と自負しているようだ。

記事の内容は、先に立花さんのコラムを読んでいた身には若干物足りない。立花さんの要約を用いればこういうことだ。

「安倍親子の間で巨額の資金が相続されている」週刊現代p29 それは、父の安倍晋太郎氏から首相への資産相続の際に、晋太郎氏が資産を自らの政治団体に寄付する形にすることで、首相は相続税をまぬがれていたという「脱税」疑惑なのである。週刊現代の記事では脱税額は3億円にものぼるという。(立花隆:政界を大混乱に巻き込んだ安倍首相電撃辞任の真相:p8

前回書いたように、この問題は91年に安倍首相の父である安倍晋太郎が死んだときに発生した相続問題に起因している。/安倍晋太郎から安倍晋三にゆずり渡された資産のうち最も価値のあるものは、金銭でもなく、土地でもなく億単位の繰り越し資産を持つ複数の政治資金団体だった。/そこに総裁選出馬にそなえて晋太郎が貯め込んでいた巨額の資産が寝ていたというのだ。 晋三はその資金も丸ごと継承したのに、継承したのは政治資金団体だけということで相続税を払わなかったという。/この継承が行われたときに発生した問題だから、相続税の時効(7年)はとっくにすぎており、いまさら追徴課税がされるという問題ではない。しかしこの記事の通りならば、政治資金問題で何人もの大臣の首を切ってきた総理大臣としては、これは頬かぶりしてやりすごすことができる問題ではない。(立花隆:週刊現代が暴いた“安倍スキャンダル”の全容:p9

このスクープが安倍首相退陣の引き金になったのかどうかは、(私は)知らないが、私がなるほど、と思ったのは、このスクープがいみじくも明るみにしてみせた、世襲はなぜ可能か、のからくりである。

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