午前4時30分起床。目覚めると、窓を閉め切った私の部屋は、30度もあった。今頃、熱中症になりそうだ、というのもなんだかな、なのである。
9月19日、鹿児島での晩餐は、天文館の牡丹であった。私はこの店は二度目の訪問だ(と思う)。牡丹は、ちょっと高級な居酒屋風なのだが、地産地消にこだわる、いわばパトリ的な店(らしい)ことで、全国チェーン店とは一線を画している。
ヒラメ
ヒラメのおつくり。てっさ(フグ刺し)のようにして食べる。この食べ方はよい。まあ、今時期、ヒラメの旬では、もちろんないわけだが、それにしてもうまい。
モツ鍋
モツ鍋は手品のような鍋である。山盛りのキャベツが、熱を加えることで萎える。そのへたれ具合がいつみても面白い。牡丹のモツ鍋は甘めの味噌味だが、白モツの風味が生きていてうまい。ただニラ好きの私としては、ニラも山盛りにしてほしかった。(笑)
牡丹のこだわり
私たちは、ひとつの結論に達しました。
どんな優秀な調理法、サービスがあっても、
大自然の恵みには勝てないということです。
このテクストは言っていることはわかる。しかし少々鼻につく。「大自然の恵みには勝てない」のではない。〈勝/負〉を基準にするから勝てない、と思うだけである。
ただ、わたしたちは感謝するこころを持つだけでよいのだろう、と思う。
大自然とは純粋贈与である。恵みとは純生産である。
その純生産を自然から汲みだすのは、感謝という贈与(料理)だろう。
感謝をするために技術(調理)を高める。このバランスさえくずれなければ、なんでもうまいのである。
牡丹 (郷土料理(その他) / 高見馬場、天文館通)
★★★★☆ 3.5
鹿児島市山之口町10-18
0120-39-4818