今日は所用があり、上野まで出張った。
3丁目に住んでいる頃は、バス停が遠かったので、上野への移動もっぱらタクシーを使っていたのだが、4丁目に住んでからはバスの便がよい。
運賃も200円と格安なのでバスを常用している。
今日のバスは、競馬もあってか、非常に混んでいた。
しかしそれ、ここは裏浅草である。
乗客の平均年齢は70歳を超えるという按配だ。(たぶん無料パスがあるのだと思う)。
車内は加齢臭が充満し、このバスには間違いなく痴漢は存在しない。
私は、3丁目でWINS目当ての客が大勢降りたあと、座席に座ることができたが、その後の停車場で、これでもかと年寄りが乗り込んでくるのである。
年寄り、ジジイ、ババァ、年寄り、爺、婆、である。
走行中に、ポックリいくんじゃないか、と心配になってくる。
こうなると、お年寄りに席を譲る、は若い者の義務かもしれないが、うかつに席を譲れないのである。
全員が私の席を狙っているのである。
そこの若造、はやく席を譲れ、という無言のプレッシャーが加齢臭とともに私を襲うのだ。
そこで誰かにうかつに席を譲ったら、今度は嫉妬心の嵐に私は襲われるのじゃないのか、という恐怖に、ついぞ上野駅前まで、座り続けざるを得なかった。
浅草の(土曜日の)バスは恐ろしい。