コハダを札幌で食えるのも珍しい
昨晩はあたしが書いた空弁記事が縁となって札幌円山 鮨菜 和喜智にお連れいただいた。この店は想像通りの清々とした店でカウンターは白木で鮨根田のケースがない。東京でねたケースの無い店は、準備だけはしおけよ(つまり財布にいっぱいお金入れて来いという意味)なのだが、和喜智はその心配はなさそうだ。
しかし親方が繰り出してくる酒肴も握りも、寿司屋は近所(浅草)が一番うまいといっているあたしでさえ、ああやられたわねなのであり、それは説明不要のこんな按配の説得力なのである。
丁寧な仕事を施された小振りのにぎりに煮きりが塗られ一かんづつ出てくる。あたしにはなによろもこれがよろしい。おにぎりのような寿司や刺身ご飯のような寿司はご勘弁なのである。それを指でつまんで食べる(この店指ふきがちゃんと出てくる)。
そして赤酢を使った酢飯(シャリ)がいい。きりっとしている。甘ったるくない。北海道の米に合わせたと若い店主が言うように、これはうまいなと思わず唸ってしまった。
酒肴も凝っていて、楽しくて、あたしゃお銚子を3本ほどいただいてしまったのだが、なによりもこれが凄かった。牡蠣のオイル漬けである。
牡蠣のグレープシードオイル漬けとホタテの磯部巻
ただのオイルではなくグレープシードオイルを使っている。これだと身が縮まないそうなのだがこの発想は凄い!。こういうキアスム的な創造性の働く磁場はあたしの危うい創造性も刺激されて脳みそが気持ちがよいのである。そして清司以外では初めてお目にかかったホタテの磯部巻。こんなほたての貝柱を使われたら浅草の店もかたなしである。
そしてあたしはこれを書きながら、あー、またいきたい、また喰いたい、と思う気持ちがはやるのだけれども、しばらくは物理的にも無理なので、今日はおとなしく新千歳空港でぼたんえび巻鮨と棒鮨を買って帰ろうと思うのだ。
鮨菜 和喜智 (寿司 / 円山公園) |
Comments [2]
No.1嵐を呼ぶ男さん
まだ昼しか行ってません(笑)
店主の勉強熱心な姿勢はいいなあと思います。
No.2momoさん
>嵐を呼ぶ男さん
次回は是非夜にご一緒しましょう。