モモログ

浅草界隈では、ホッピーに氷を入れて飲むスタイルがフツーである。これだと水増しならぬ、氷増しができて、一杯つくるのに、ホッピーは半分で足りる。

それで1杯飲み干したら、次は「中だけ」と焼酎だけをたのむ。そして残りのホッピーを注ぐのである。

つまりホッピー1本で2度楽しめるわけで、じつに経済的な呑み方なのである。競馬に負けてオケラになっても、これならなんとか酔えるのである。

これを「ホッピーのアジール的飲み方」とあたしは呼んでいるのだが、このケチ臭いところが浅草的であたしは好きだ。

しかし本当にうまいホッピーを飲もうとするなら、氷はないほうがよろしい。可能な限り冷やした焼酎を、これも可能な限り冷やしたグラスに入れ、そこに、これもまた可能な限り冷やしたホッピーを1本全部注ぐのである。うまいよ。

立花氏、正しいホッピーをつくる