茹でカシラは、牛の頬肉を茹でたもので、塩で食べる。あたしはこれでチャミスルを呑んで酔っ払った。
4月11日の夕餉は、近所の「なると」であった。うちの近所(半径50メートル以内)には、韓国料理店がふたつあり、ひとつはムグンファ、もうひとつが、この「なると」である。
ムグンファは正統的な韓国家庭料理の店で、あたしはママの料理の大ファンである。つまりムグンファは子宮的な店であって、その潜水艦的な空間の居心地のよさは言うまでもない。
その二軒ばかり隣にある「なると」は、自ら居酒屋を名のり、どちらかといえば日本人好みの本格韓国料理を出してくれる、という言語矛盾の店である。(うちからは「なると」の方が近い)。
しかしその居酒屋的馴染み易さというか開放感はただ事ではないのであって、カウンターとこあがりのみという決して広くない店内は、飲み食いしているうちにだんだん広くなる、という不思議な感覚に陥る。
週末の店内は、なぜか近所のおばさんが多いのだが、おばさんが多いというのもへんな居酒屋なのであって、それはなによりも料理がうまいからだろうが、彼女らの得意の(下町的)皮膚感覚的に、「なにか得した感じ」を感じているのかもしれない。[浅草グルメマップ]
海鮮チヂミ チャプチェ
トッポギ 豚足
ユッケ お通し(たまごがうまい)
おばさんは自転車でやってくるので、店のまわりは自転車だらけだ
なると
台東区浅草4丁目39-2
03-3872-7560
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