福島県郡山市の開成山公園は桜の名所で、公園に寄り添うようようにある源平旅館は、花見の時期になると源平団子を販売する。(たぶん今頃が桜の頃だろうか)。
それはまさに「花より団子」なのであって、行列のできる繁盛ぶりなのだけれど、久しぶりに、その源平団子をいただいた。
長く伸ばした団子をぶつぶつと切断して、漉し餡で、これでもか、とその隙間を埋めているだけの、じつにワイルドなこの花見団子は、癖になる団子である。食べ始めると止まらない。
しかし考えてみれば、花見好きのあたしの花見(つまり上野と墨田公園の花見)に、団子があったためしがないのはなぜだろう。
言問団子や羽二重団子があるだろう、といわれればそうなのだが、それらは年中無休、いつでも食えるのであって、「花見団子」ではないだろう。近所のダイマスでも、桜が咲いたからといって「花見団子」は売ってない。山口家もいつもの団子である。
ここであたしは大胆にも仮説をたててしまう。それは、「うちの近所(浅草界隈)には花見団子はない。」である。