午前5時30分起床。岩見沢はくもり。昨日の昼餉(ランチ)は、ryogoさんにお願いして、らい久緑ヶ丘店にお連れいただいた。この店の評判は岩見沢市民の間でも賛否両論であって、その賛否が、ラーメンの味ではなく、オヤジの接客態度にある、というのが気になっていたのだ。
曰く、注文をしても返事はない。(オヤジは無愛想でほとんど言葉を発しない)。
曰く、会計は客がカウンターで自分で行う(釣りがある場合カウンターにおいてある釣りを自分でもっていく)、等々。
つまり、店に明文化されないルールがあるようなのだが、それはなんとも「街的」ではないか、と(あたしは)思っていた。
こういう店へはじめていくときには、間違っても一人で行ってはならない。人生の先達に連れていってもらうのである。なにしろ(あたしは)ルールを知らない〈遅れてきた者〉なのだからね。
12時ごろに店を訪れれば、カウンターだけの店内は8分ほどの入りか。ryogoさんはしょう油ラーメンを頼む。噂どおりに返事はない。混んでいる時などは、注文を忘れてしまうこともあるらしいし、「あとから言ってくれ」と珍しく言葉を発するときもあるらしい。オヤジはどうも覚えるのが苦手らしい。
が、しばし待てば、ちゃんとオヤジがラーメンを運んできてくれる(もちろん無言で)。らい久と言えば、山盛りのモヤシなのだが、「しょう油ラーメン」とオーダーしたときには、モヤシがないとのこと(これも店のルール)。
チキンベースのスープは、浅草でしょう油ラーメンを食っているあたしには、ちょとくどいけれど、蜂蜜入りというその甘いスープは、かなりいい。黄色い太目の麺との相性もよろしい。チャーシューはでかい。が、量が多すぎてあたしには食いきれなかった。
そして会計。ryogoさんは慣れたもので、自分で清算。その上オヤジと釣りの話をしている。親父はフツーにちゃんと喋ってる。
そして「ご馳走さん」と言って席を立てば、「ありゃしたー」と下向きなオヤジの声。(これは全てのお客さんに対して発する声だ)。
以上、らい久緑ヶ丘店の学習は終了。次回からは(たぶん)一人でも入れるが、足の問題があるので、ひとりで行くことはないだろう。つまり車がないといけないのが「街的」じゃないのだが、それを除けば、あたし的には、フツーにうまい店となった。これでビビッていたら浅草で飲み食いはできないのである。
しかしこの店、なぜか入り口にジョーバがあるのだが、いったいこれはなんなんだ。(サービスか)。
らい久 緑ヶ丘店 (ラーメン / 岩見沢)
★★★★☆ 4.0
岩見沢市緑ヶ丘1丁目110-12
0126-22-7003
営業時間 11:30~19:00 [月] 11:30~14:00
定休日 火曜日
Comments [2]
No.1ryogoさん
>師匠、お疲れ様です。
昨日は無愛想ラーメンにお付き合いいただき有難
うございます。
とは言っても、師匠の評価は意外に高いのですね。
今までのあの店(親父さん)の事が書かれた物の
中で最高点かも知れません。
このブログをあの親父に見せたいくらいです。
次回は「味噌の野菜無し」で行きますか!?
No.2ももちさん
>ryogoさん
大変お世話になりました。
あのオヤジも、店も、客もいい感じですよ。特に客がいいです。オヤジと一体化していますよ。
ああいう店は確かに敷居が高いのですが、それはオヤジだけがつくっているのじゃなくて、客も一緒になって、あの雰囲気をつくっているんですね。
その意味では常連客は確信犯ですし、店を中心としたへんてこりんな共同体性が働いています。
その円環は境界を持ちますので、その境界をまたげないと、あの店には絶対になじめないのですよ。そしてまたぐためには、最初は一人で行けない。
だから、あの店は「一見さんは無理です」というキャッチコピーをあげたいですね。
そして、浅草には、その手の店は多いのです。