午前7時起床。岩見沢は晴れ。昨日は空知建設業協会の広報IT委員会。相変わらず活発な意見が出るのは何よりのことだ。とりあえずはやってみる、というエートスは、この委員会の財産だな、と思う。懇親会はいつものように三船。
しかし北海道の経済は低迷していて、特に建設業は、官製構造不況業種としかいえないような状況が続いている(というより悪化している)。空知の皆さんもたいへんなはずだ。(ここ1、2年が正念場だろうか)。
あたしが感じるに、北海道にはビジョンがないのである。北海道は元々国策で開発が始まったところだけれども、東京に住む者としてのあたしには(今や)、その開発の目指すところがなんだかよく分からないのである。
食料供給基地として生産性を上げ、5年後には、この国の食料自給率を5%上げる、というビジョンでもあるなら、それに対しての投資(税金の投入)を国民は惜しまないだろう。なせならそれは、あたしたちの生に直接的に関係する問題だからだ。
しかし、北海道から、そのような情報発信が(東京に住むあたしに)あったためしはなく、その広報力は、宮崎県に遠く及ばない。だから、東京に住む人たちは、なんで北海道で道路整備が必要なのかが分からないのである。
あたしはパトリは大事だ、と言うが、ビジョンなき自治体から人は去るのである。
街やおらが村にビジョンもへったくれもあるか、と思われるかもしれないが、開発主義的、国土の均等ある発展ラダイムが消えてしまった今、全国各地が、揃って東京的になる、なんてだれも思ってはいないだろうが、じゃ、なんになるんだ、なのである。
下は、昨日の移動時間に読んでいた本。
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新・都市論TOKYO (集英社新書 426B) (集英社新書 426B)
隈 研吾/清野由美(著) |
つまり、東京を目指しても、
とても洗練されている。
とてもスタイリッシュである。
とても居心地がいい。
とても安全だ。
で、それがどうしたの?
なのであるけれど、まぁ、そういうことばかりでもない。この本については、あとでちゃんと紹介する。