桃知商店よりのお知らせ

IT化は飲むことだ!―岩見沢の俵で陶板焼きを食べながら、芦別と岩見沢を考えるアジールな空間。(俵:岩見沢市)

陶板焼き
陶板焼き


IT化は飲むことだ!

午前5時30分起床。浅草はくもり。浅草に戻れば北海道よりも寒いのである。

4月18日は、岩見沢建協芦別建協IT委員の皆さんを迎えての勉強会であった。その懇親会の場所は、あたしにはすっかりなじみの「」であって、豚しゃぶと陶板焼きをメインに、「IT化は飲むことだ!」なのである。

「IT化は飲むことだ」は砂子さんのフレーズで、それは飲んで話せば、少しはエネルギーも、アイディアも沸いてくるだろう、ぐらいのノリなんだけれど、この非論理的な行動の効果は結構大きい。飲むこと、つまり宴会、その最高峰としての「無礼講」は、アジールなのである。

……ところが、日本人の場合はどうしてもそれをやりたいんですね。いまならカラオケですが.どこへ行ったってやりたいわけです。実はそこでいろんなことが決まってしまうという事情があって、宴会に参加もせず酔っ払えないヤツはダメだというような一種の加入儀礼になっています。

ヨーロッパの場合は、宴会の場はアジールですから、そこへ仇が飛び込んできても、みんなと何かを食べてしまったら、その男を殺すことはできません。宴会の場は、一種の無縁の場をも体現しfているわけで、宴会の変化はヨーロッパにおける無縁の世界の変化をも表しているという意味で.、網野さんの問題と重なってくると思うのです。(阿部謹也:『中世の再発見』:p137)

宴会はアジールなのだが、最近は宴会を嫌う若者も多い。それは「自分」という小さなアジール(子宮的空間)に閉じこもるからで、つまりは、身体性を伴った共同体性が衰退してしまっているのだ。しかし、

情報化は、実際に生身の人間が会って、フェイス・トゥー・フェイス・コミュニケーションをすることの重要性と頻度を高める効果を持つ。情報通信は直接会って話すことの代替財ではなく、補完財である。つまり、情報通信の頻度が高まるほど、実際に会って話をする必要性も高まるのだ。(増田悦佐:『日本文明・世界最強の秘密』:p63)

なのである。

こういう閉塞した時代になると、その「飲むことだ!」へのエネルギーが沸いてこないのもわかるけれど、それは、負のスパイラルの入り口でしかないわけで、あたしらは、無理やりにでも、会って、話して、飲んで、食うのである。アジールな空間をつくるのである。そしてそれを足場に次の行動を引き起こす。座して死を待つようなわけにもいないのだ。

あたしら(商売人)は、マグロかサメのようなもので、絶えず泳いでいないと死んでしまう、そういう生き物なのだ。

俵は、岩見沢のアジール的宴会の場で、岩見沢の皆さんのわがままを、いつも快く受け入れてくれる。今回の陶板焼きも旨かった。さらにはお土産に山わさびまでいただいてしまい、いつもありがとうございます、なのである。


岩見沢市3条西1丁目4-1
0126-24-2355

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