桃知商店よりのお知らせ

芦別/岩見沢―協会のブログ化についての私の反省―建設業に情報発信は必要なのか、必要だとすれば…。

芦別建協 星の降る里ブログ  岩見沢建協 岩見沢生活空間創造システム
芦別建設業協会               岩見沢建設協会


4月18日は、芦別建協IT委員の皆さんが岩見沢建協さんを訪問しての勉強会であった。今回の勉強会の目的は、あたし自身の反省会という意味もあって、それは、[自分のためにしたことが「われわれ」のために成りえるシステム] の現時点のまとめのようなものだ。

建設業に情報発信は必要なのか

協会ベースのIT化・ブログ化を考えるとき、そもそも建設業に情報発信は必要か、という命題に突き当たるのだが、芦別、岩見沢建協ともその了解は済んでいる。

情報発信したからと言って、仕事がとれるとは限らないが、情報発信していなければ、仕事がとれるはずもないのである。ただそれだけのことだ。

ブログ化の問題点

芦別、岩見沢両協会も、ブログ化に取り組んでいて、協会という垣根を越えた情報発信に取り組んでいる。その取り組みは芦別建協さんの方がはやく、それなりの成果も見えている。たとえば日本ブログ村の地域ブログランキングでは、北海道情報のベスト3位に入り込み、全国でも常に20位以内にいたりする。

しかしそれは、[自分のためにしたことが「われわれ」のために成りえるシステム] ではなく、IT委員の皆さんの善意に寄りかかることで得られた成果なのである。

それは、特定の方々(IT委員)にブログへの投稿・更新をお願いしていることで、担当者へ負担をかけ、また担当しない方々には関係ないものになりかねないことで、「共同体性を担保する」という目的も達成できかねないな、と(今のあたしは)考えている。

岩見沢建協の「岩見沢生活空間創造システム」は、その欠点を克服するための現時点の「解」と言える。

それは[自分のためにしたことが「われわれ」のために成りえるシステム]の具現化で、特定の会員が更新を担当するのではなく、会員各社が、自分のサイトを(自らのために)好きなようにつくりあげることを可能にしている。

その各々勝手が、結果的に協会サイトを構築しているのである。そのアクセス数は順調且つ好調であって、開始間もないにもかかわらず、ページビューで、芦別建協さんの5倍超を得ている。

技術ではない

だからと言って、共同体性を担保したまま、外部との接続を可能にする、さらには「協会のブログ化の難しさ」、つまり

ブログの投稿なんていうのは技術的には難しいものではなく、協会のブログ化での一番の課題は、誰が何を書くのか、に収斂してしまう。それは最初に乗り越えなくてはならない壁なのだが、なぜそれが壁なのかといえば、ブログはとても私的なものだからだし、協会は公(おおやけ)なものだからだ。(その生い立ちをみれば、この両者は水と油のようなものだろう)。私的なものが、「公」に入り込む違和感――例えば市役所のサイトにブログがあって多くの市職員が勝手にいろんなことを書いている、ということを考えていただければよい。

を克服しているのは、技術ではないのだ。

芦別も岩見沢も同じシステム(Movable Type)を使っている。そこには差異はない。つまり芦別/岩見沢の差異は、あたしの思考の成熟の差でもある、と言えるだろう。

しかしその思考の現実化が可能であったのは、岩見沢建協さんの今回のプロジェクト(全ての会員のサイトを同時に立ち上げてしまう)があったからこそだし、岩見沢市をユニットとした規模の小ささも幸いしていると思う。協会のIT化として、地域共同体性を担保できる規模(1ユニットの最大限)は、地勢的には「市町村」までかもしれない。

情熱

そして、「情熱」である。見切り発車かもしれないプロジェクトを開始し、それを完成に導くには、プロジェクトリーダーの「情熱」が不可欠なのだ。全会員からの同意を得てプロジェクトをはじめることは、民主主義的に無理なことでしかない。その無理を埋めるのは、リーダーの情熱でしかない。

その「情熱」を基底に、共同体性を担保しながら外部との接続を探り続ける、というプロセスこそが、現代の協会ベースのIT化なのだと思う。

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建設業に情報発信は必要か…

協会ベースのIT化にここ数年取り組んでいるのですが、これを必要なことだと考える人は少ないのかな…。 続きを読む

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