企業の三位一体モデル


PPT

午前7時起床。岩見沢は晴れ。昨日空知建設業協会で行った「Web2.0的」勉強会で使用したPPTを技術者の為の元気の出る「Web2.0的」勉強会メニュー。(空知建設業協会) に追記した。必要な方はそちらからダウンロードしていただきたい。

何故に皆さんは時給850円ではなく給料を貰いながら今日この講習会に参加できるのか。

昨日の勉強会でのイントロダクションは、「何故に皆さんは時給850円ではなく給料を貰いながら今日この講習会に参加できるのか」ということだ。それは当たり前のように思えるかもしれないが、この共同体性破壊圧力の強い「派遣」の時代に、つまり交換の原理が僕たちを時給850円に定義しようとしている時代には、ましてや公共工事という産業への淘汰圧力が強い建設業では幸せなことだ。

日本中何処を探そうが、ここでしか行われないだろう希有な勉強会を空知建設業協会が行っていること、そしてそのような勉強会に(仕事の時間を割いて)会社が皆さんを参加させていること。つまりなにも生産していないようなこの勉強会の時間でも給料は支払われるのである。これは「時給」ではあり得ないことだろう。ではこの仕組みとはなんだろう。

贈与と純粋贈与の機能する社会

普遍経済学それは贈与と純粋贈与が働いているからだ。ここでいう贈与とは(共同体としての)協会であり会社である。そして純粋贈与とは社員の皆さんのことである。

たぶん時給850円でも皆さんはそれ以上の成果を提供してくれる。だから純粋贈与なのだが、それを贈与をなくして交換の原理と直結してしまったのが「派遣」なのである。

それは皆さんを純生産とすることはないだろう。純生産とはそれが交換の原理と交わったときに時給ではとらえきれない(品質と技術力を持った)「商品」となるものである。

会社が協会が皆さんの世話をする(たとえばこの勉強)を繰り返すことで、時間をかけて皆さんは純生産となる。建設業界に新卒即戦力なんぞいないのである。

この「時間をかけて育てる」ということこそが贈与社会(共同体)の醍醐味なのであり、そのことでのみ「うちの商品とは何かと言うときに、それはうちの社員です」と言える。逆説的には皆さんは何処に出ても恥ずかしくない「商品」(個人)となれるのだ。

つまり皆さんを育てているのは他ならぬ共同体(協会・会社)である。しかしそれは強烈な破壊圧力にさらされている(それをWebが現実化する社会と呼んでいい)。

その認識を前提とすることで、この勉強会は如何に共同体性を担保しながら、(今度は)皆さんが自分自身の世話をする(ことによって共同体の世話をする―自分のためにしたことが「われわれ」のために成りえるシステム。)のかという方法論となる。もちろんIT化の文脈としね。(つづく)