"'What's great about this country is that America started the tradition where the richest consumers buy essentially the same things as the poorest." Andy Warhol

"この国の凄いところは、一番金持ちの消費者も、本質的には一番貧しい消費者と同じものを買うという伝統を始めたことです。" アンディ・ウォーホル

リンゼイ・ローハン
from http://entamehollywood.seesaa.net/category/2552357-1.html


午前5時30分起床。浅草はくもり。くもりなのに連日30度を超える気温が続いているのはちょっとたまらない。エアコン漬けの毎日になってしまっている。

リセッショニスタの検索結果

さて、上のウォーホルの"ことば"を見つけたのは、"リセッショニスタとい"う言葉を検索しているときで、それは残念ながら日本語のページはまだ存在していなかった(右の図)。

それで"Recessionista"で検索すれば、当然のように英語のページが表示されるのだが、その件数は1420件と少ない。この言葉はまだ生まれたばかりのミームのようだ。

そしてたどり着いたのが vocabulary lesson: recessionista from STYLE.COMで、ここに上のウォーホルの言葉が引用されていたのだ。(あたしの訳なのでいい加減なのはお許しを)。

Recessionista
リセッショニスタ

この語彙を知ったのは、昨日、ABC News:Nightlineを見ていたときで、それは、ハリウッドスターのようなお金持ちのファッションを、数十分の一の価格でシミュラークル的に実現しようとする人達のことだ。

リセッション Recessionとは景気後退のことで、つまりリセッショニスタは、(ここでは)どんなに不景気だろうが、ファッションが人生の不可欠な一部である人達のこと(つまりファッションにお金を使う「みんな」)、ということになるだろう。

ハリウッドスターのようなお金持ちじゃないフツーの人達にとって、株価(所得)の下落とガソリン価格の上昇は、ファッションに使える可処分所得を圧迫する要因でしかない。

しかしアメリカにも、Target、Uniqlo、Payless のような店はあり、そこでは、ブランド品の数十分の一の価格で、(ブランド品と)同じようなモノが買えるらしい。リセッショニスタの志向は、ファッション性が強いことが特徴で、TVでは多くのハリウッドスターが着ていたもののシミュラークル商品が紹介されていた。

それをして「この国の凄いところは、一番金持ちの消費者も、本質的には一番貧しい消費者と同じものを買うという伝統を始めたことです」といっていいのかどいうかは知らないけれど、アメリカというところは、ウォーホルが強調したように、表面だけをみれば、そういうふうに見える。ただそれが自由平等なのか、といえば、あたしは時給平等にしか思えない。

米国の景気後退

ファッション性が強い、とはいえ、安価なシミュラークルファッションが、今米国で注目されていることに、あたしは、ユニクロが日本に出来た頃を思い出していたのだが(バブルの崩壊とグローバリゼーションの本格化の時代)、米国のそれは(グローバリゼーションは最初からあったとして)バブルの崩壊を意味していることは間違いないだろう。もしかすると、ほんとにリセッションしかねないのが今の米国の経済状況なんだからね。

それから余計なことなのだけれども、昨日の番組で一番記憶に残ったのは、景気が悪くなるとスカート丈は長くなり、景気がよくなるとスカート丈は短くなる、ってことだ。米国では。日本ではどうかは知らないけれど、たぶん同じようなものだろう。

だとすれば、世の男達にとって、景気がいい方が、人生は楽しいに決まっているのだ。だから景気対策に無策な政府は、男性支持層を失うのだ(たぶん)

アメリカのユニクロは《ニューヨークに旗艦店を立ち上げるにあたり、ベーシックな商品を大量に販売するスタンスは維持しつつ、ファッション性を強めた商品を提案し、接客を重視する方向性に転換しつつある。》(Wikipedia