桃知商店よりのお知らせ

上村うなぎ屋のうな丼でブランチ。(人吉市)

うな丼1500円 肝吸い付き
うな丼 肝吸い付き 1500円


人吉のうなぎ

今回の人吉でのブログ化研修には、宮崎地区建設業協会からの参加があり、お話しをうかがうと、うなぎを食べてから宮崎へ帰る、とのこと。たしかに人吉のうなぎはういまいのだけれど、あたしが人吉でうなぎを食べたのは2003年2月7日の一回きりだ。

そのときは上村うなぎやでせいろ蒸しに挑み、しかしその圧倒的な量の前に、食べきれず撃沈した記憶が鮮明に残っている。しかし撃沈したとは言っても、そのうまさは折り紙付きであったわけで、あたしも久しぶりに人吉のうなぎを食べて帰ろう、と思ったのだ。

研修会後の懇親会では、何処のうなぎが上手いのか談義で花が咲いたのだが、人吉の人達の人気を二分する、上村としらいしは、要は好みだ、ということに。上村のタレは甘く、しらいしは上村に比べれば辛いらしい。

散髪が終わって、上村うなぎ屋に到着したのは午前10時40分過ぎ(ここは午前10時から営業している)。上村を選んだのは、2003年の記憶が強烈だったからで、再挑戦してみようかという気になっていたのだ。禁煙の壱番席に着けば、丁度宮崎の方々がお帰りであって、何を食べましたか、と尋ねれば、うな重の高い方、との応え(ここは松竹梅のクラス分けはなくて、すべて値段で区分されている)。

けれどいまいち顔色が冴えなのは、やはり量にやられたようなのであって、あたしは計画を変更し、軽めのうな重1500円(肝吸い付き)にした(これが正解だったのだが)。

うざくを酒肴にビールを飲む

ビールにうざく上村うなぎ屋は、注文を受けてから鰻をさくので、出て来るまでに時間がかかる。なので「うざく」(700円)を酒肴に頼み、ビールを飲みながら出来上がりをまつことにした。

「うざく」は、鰻と胡瓜の酢の物だが、これが見事に身の張った鰻なのである。やや大振りの小鉢(という言語矛盾)にたっぷりと盛られたうざくを食べながら、午前中からビールを飲むのは不良の仕草ではあるけれど、そこはそれ、昼間から営業している居酒屋をもっている街の人なのだ、あたしは。

ということで待つこと約20分。それが早いのか遅いのかは知らないが、うな丼のお出ましなのである。

うな丼

うな丼

鰻を食べるために、ホテルの朝食をキャンセルしてきたのだが、あたしにはこれで丁度であった(計画変更で正解)。上村の鰻の焼き方は、江戸前とは違い蒸しがない。なので食感はフワフワではなく、プリプリになる。この手の鰻は、カリカリに焼かれたものが多いのだが(例えば宮崎県西都市の入船)、これは違う。それは、身の張り方が全面に出てくる天才であって、表面カリカリ中プリプリなのである。つまりいい鰻を使っていないとできない芸であって、素直にうまい鰻だな、と唸る。

タレは甘い。それも恐ろしく甘い。浅草であたしが甘いなと思う鈴音よりもはるかに甘いのであって、東京ではまずお目にかかれない甘さである(たぶん)。だから江戸前に慣れた舌にはその甘さは少々辛いだろうな、と思う。けれどその甘いタレとプリプリの鰻の相性は悪くはなく、そのタレが染み込んだご飯もうまいのである。それは甘い鰻が好きなあたしにとっては、文句なしの逸品だったということだ。

上村うなぎ屋 (うえむらうなぎや) (うなぎ / 人吉)
★★★★ 4.0
熊本県人吉市紺屋町129
0966-22-3312

上村うなぎ屋 


Comments [2]

No.1

イブニングニュースで取材に登場されているのを拝見し、検索からこちらにたどり着きました。
故郷のうなぎをご賞味されていたとのことで何かの縁を感じます。
私の実家は"しらいし"派でして、上村は一昨年の夏に40年生きてきてはじめて食しました。
感想としては、モモチさん同様、"重い"でした。もちろん味は一流でしたが。
機会があれば、"しらいし"もtryしていただければと思います。
そして、煮込み通りでご一緒できたら幸いです。

No.2

>とりのすけさん

こんにちは。
コメントありがとうございます。
次回はしらいしのうなぎをたべてみますね。
そして煮込み通り、私が浅草に居るときなら基本的にはいつでもOKです。
是非おいでください。

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