月曜日は立石にでかけた。目的地は宇ち多゛だったのだけれど、既に時間遅しなのであって、それではと鳥房の若鶏唐揚げで飲むことにした。鳥房は「街的」な店であるが、それは立石の「街的」なのであり、あたしの「街的」ではない。つまり鳥房でのあたしは、まごうことなき「異邦人」なのである。
二度目の訪問でしかないあたしは、注文の仕方も、食べ方も、飲み方も、全てが見よう見まねでしかないわけで、この店の身体性のかけらもない。
15分ほど外で待ってからカウンターに通されれば、前回同様、若鶏唐揚げ、ぽんずさし、お新香、そしてビールを頼む(というか、それしか知らない)。
唐揚げが出来上がるまでに、お通しと香の物でビールは空になり、追加の酒には、周囲の方々が飲んでいるワイン(赤)を頼んでみた。
それはアサヒのテーブルワインで、ハイカラなことばでいえばライトテイストである。よく冷えていることも手伝って、その軽い飲み口は、熱々の唐揚げによく合う。そして何故か葱味噌風味のぽんずさしとの相性も抜群だった。
それで今回教わったことは、ぽんずさしの残ったタレは、若鶏唐揚げのキャベツにかけて食べる、ということだ。これはカウンターの洗い場の処にいる不機嫌なオバサンに教えてもらったことで、「街的」を享受したいなら、先人の言うことを聞くこと、を心得ているあたしは、それに素直に従ったのである。熱々の鶏の脂でフニャフニャになったキャベツとぽんずさしのタレは、うかつにも「かなしい」のである。それが何故なのかはあたしも知らない。
★★★★☆ 4.0 葛飾区立石7-1-3 03-3697-7025 営業時間 16:00~21:00 定休日 火曜日 |
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