モモログ

午前7時起床。浅草はくもり。上の画像はムグンファのチョンガーキムチである。ムグンファのキムチは甘くない、ハードボイルドである。それはオモニのパトリであるソウルの街場のもので、あたしらのような白菜の漬け物で育った日本人には、とうてい太刀打ちできない辛さがある。

しかしそれは、辛さの差異だけではなく、食材からして違う。ムグンファのキムチの盛り合わせで出て来るカクテキは、あたしが馴染んできたカクテキとは食感からして違う（つまり普通の大根じゃない）。

それでその種明かしをしてもらったのだけれども、つまりあたしらがカクテキだと思って食べていたのはチョンガーキムチなのであって、それはチョンガー大根という韓国特産の小さな大根からできている。

チョンガーとは独身男性のこと。昔の朝鮮では、男性は結婚するまで髪の毛にリボンをつけたお下げ髪（ポニーテール）にすることになっていたらしい。つまりその髪型に似ていることから、チョンガー大根という名指しが生まれ、チョンガー大根のキムチをチョンガーキムチというらしい。もちろんそれはオモニから教わったことだ。