(C)OK!JAPAN/ゲッティーイメージズジャパン


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日本でいち早く(というよりも検索結果をみれば唯一?)リセッショニスタに注目したあたしにとって、セレブの生活を紹介してくれているOK! JAPAN は、(リセッショニスタ御用達の)セレブトレンド観察サイトなのである。http://www.okjapan.jp/


そんなものは私には関係ないわ、といわれる方も多いだろうが、「レッドカーペット」はとにかくも、彼(女)らの普段着を注目してみれは、それはかなりいけてる(それはあなたとは素が違うからだという指摘は甘んじて受ける)。

例えば、「NYCで大流行のオバマスク。シールもご愛用!」(『OK!』USA 2008/11/06)という記事をみれば、あたしはオバマスクよりも、シールの着ているレーザーライダーズ風のブルゾンに目がいくわけで、かっこいいなと思う。それは高くて手がでないものかもしれない(たぶん)、けれどリセッショニスタは、そんなことは関係ないのである。

"'What's great about this country is that America started the tradition where the richest consumers buy essentially the same things as the poorest." Andy Warhol

"この国の凄いところは、一番金持ちの消費者も、本質的には一番貧しい消費者と同じものを買うという伝統を始めたことです。" アンディ・ウォーホル

そっくりなかたちで、同じような品質で、けれども数(十)分の一の価格で、あたしたちも一番金持ちの消費者と同じ(ような)ものを買える時代なのだ、今は。

最近は、そのものずばりの不景気で、間違いなく景気後退(リセッション)の時代。けれどもそれは、貨幣による数値化の絶対が機能しにくいということでもある。

10万円のバックで出掛けても、エコバッグで出掛けても、それは人それぞれで、自分の価値観で(使えるお金の範囲内で)生活を楽しむ人たちが増える。〈他者〉の欲望を欲望することが消費のトレンドであった時代は、リセッションと同時に終わりを告げる。

それを消費意欲の減退と経済学は片付けてしまうけれど、元々買えないものは買えないのである。だからリセッショニスタはいつでも電気仕掛けの夢をみる。かんたんに消費を諦めやしないのだ。

だからこそ、OK! JAPAN は、まるでカタログのように機能してしまう。カタログを見ることはいつの時代でも楽しいことなのだ(たとえ買えなくてもね)。 [PR by ブログタイムズ]

OK!JAPAN

「OK!」は、芸能人や財界人などセレブリティ(有名人)のライフスタイルを紹介する情報誌。アメリカを始めとする世界23か国(08年10月現在)で発行しており、その発行部数は1億2000万部にのぼります(08年4月現在)。
内容は、有名人のファッショントレンドの紹介のほか、普段着の着こなし方やメイク術、インテリアなど、そのライフスタイル全般に及びます。その点からしてパパラッチ写真を中心とした従来のゴシップ誌とは一線を画しています。
10月20日よりスタートする日本版「OK!JAPAN」は紙媒体ではなく、Webサイトとしてオープン。インターネットの特性を生かして、海外の有名人の最新情報をいち早く紹介していきます。http://www.okjapan.jp/